方向感の出づらい展開か
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方向感の出づらい展開か |
14日の日経平均株価は、前日比410円65銭高の2万8550円93銭と3日ぶりに大幅反発して取引を終了した。終値ベースで2万8500円台を超えるのは、1日(2万8771円07銭)以来、およそ2週間ぶり。
きょうの上昇に関してはハイテク株の貢献が大きいが、ハイテク株がさっぱり買えないといった状況に変化が出てきたことは、日本株にとってポジティブな流れだろう。
15日の日経平均株価は、方向感の出づらい展開か。
日経平均株価は終値ベースで2万8500円台を回復したことで、投資家心理の好転が期待される。
本日米国では9月生産者物価指数の発表があり、以降も注目指標がいくつか出てくるが、米債券市場や商品市場が神経質な反応を示さなくなるようなら、目先は株高の勢いが強まる展開も期待できる。
ただ、手がかり材料に欠けることや、週末要因もあり、不安定な値動きとなりそう。
足元では、株価指数先物が主導する荒い値動きとなる場面が多くみられるが、日経平均株価の価格帯別の累積売買代金をみると、2万8500円から2万9000円の間が多くなっている。上昇するためには、戻り待ちの売りを吸収するだけの売買代金の増加が必要だが、市場では「決算発表の本格化を控えることから長期資金も様子見のもようで、売買代金の増加は期待しづらい」との声が聞かれた。
■上値・下値テクニカル・ポイント(14日現在)
30391.16 ボリンジャー:+2σ(26週)
30390.76 ボリンジャー:+1σ(25日)
29686.37 ボリンジャー:+1σ(13週)
29509.10 ボリンジャー:+1σ(26週)
29355.47 25日移動平均線
29044.70 均衡表基準線(日足)
28875.30 均衡表基準線(週足)
28875.30 均衡表転換線(週足)
28771.07 新値三本足陽転値
28732.49 200日移動平均線
28633.13 均衡表雲上限(日足)
28627.04 26週移動平均線
28550.93 ★日経平均株価14日終値
28531.76 13週移動平均線
28523.02 75日移動平均線
28501.52 均衡表雲下限(日足)
28320.19 ボリンジャー:-1σ(25日)
28191.20 6日移動平均線
28169.84 均衡表転換線(日足)
28114.14 均衡表雲上限(週足)
27744.98 ボリンジャー:-1σ(26週)
ローソク足は陽線を引き、終値は週初11日の水準を上回ったが、ザラ場高値は11日高値を抜けず、引き続き75日移動平均線(本日28523.02円)前後が上値抵抗帯となっている。
一目均衡表では、終値が雲中へ復帰して三役逆転を1日で解消したが、転換線は下降を継続。ストキャスティクスの%Kが95.58%に上昇して短期的な天井到達を示唆していることもあり、75日線前後の抵抗ゾーンを明確に抜けてくるまでは下落圧力が再燃するリスクに留意が必要となろう。