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ダウ続落450ドル安 ネットフリックス急落
【市況】ダウ続落450ドル安 ネットフリックス急落

21日のNYダウ工業株30種平均は6日続落し、前日比450ドル02セント(1.3%)安の3万4265ドル37セントと、2021年12月前半以来の安値で終えた。6日続落は20年2月20〜28日(7日続落)以来、1年11カ月ぶり。
 
前日夕のネットフリックスの決算発表を嫌気して通信株が売られ、全体の下げを主導した。同社は会員数の伸びが大きく鈍化するとの見通しを示し、21日の取引で株価が急落。動画配信サービスを展開するウォルト・ディズニーなどの競合他社にも売りが広がった。
 
米連邦準備理事会(FRB)の早期の金融引き締めが米景気の減速につながるとの見方が根強く、景気敏感株も引き続き売られた。
ダウ平均は3週連続で下落し、週間の下落幅は1646ドル(4.6%)と20年10月以来の大きさだった。
 
ネットフリックスは決算と併せて公表した22年1〜3月期の契約者数見通しが市場予想を大幅に下回り、株価は22%下落した。成長懸念の高まりから、顧客情報管理のセールスフォース・ドットコムやソフトウエアのマイクロソフト、スマートフォンのアップルなどに売りが波及した。動画配信事業に注力する映画・娯楽のウォルト・ディズニーは7%安だった。
 
FRBの金融引き締めによる米景気の減速懸念も投資家心理の重荷となり、航空機のボーイングは4%安。化学のダウや機械のハネウェル・インターナショナル、建機のキャタピラーなど景気敏感株も軒並み下落した。21日は米長期金利が1.75%近辺と20日終値(1.80%)を下回って推移し、利ざや縮小懸念からJPモルガン・チェースなど金融株も売られた。
 
投資家心理を測る指標である変動性指数(VIX)は一時、前日比16%高い29.79と心理的節目の30に近づいた。不安心理が高まった状態とされる20を上回る水準でさらに上昇した。
 
一方、日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)や外食のマクドナルドなど相対的に業績の安定感が高いディフェンシブ株には投資家の逃避資金が流れた。
 
ナスダック総合株価指数は4日続落し、前日比385.098ポイント(2.7%)安の1万3768.922と昨年6月以来の安値で終えた。4週連続で下げ、週間の下落率は7.6%と、新型コロナウイルスの感染拡大直後の20年3月以来の大きさだった。
 
ナスダック指数も午後に下げ幅を広げ、この日の安値圏で終えた。今週の米株式市場では午後3時以降、取引終了にかけて売りが強まる展開が連日続いた。投資信託や上場投資信託(ETF)など主要株価指数の値動きに連動させるパッシブ運用の機関投資家から終値執行の売り注文が増えているとの見方があった。
 
ネット通販のアマゾン・ドット・コムが約6%、電気自動車のテスラが5%下げた。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
34,265.37−450.02
S&P500種
4,397.94−84.79
ナスダック
13,768.922−385.098
FTウィルシャー5000
44,797.95−897.86
NY金(ドル/トロイオンス)
1,831.80−10.80
NY原油(ドル/バレル)
84.83−0.72
円・ドル
113.66 - 113.68−0.73


 

【シカゴ日本株先物概況】



21日のシカゴ日経平均先物は続落した。
3月物は前日比275円安の2万7225円で引け、21日の大取終値を295円下回った。米企業の決算を手掛かりに景気先行きへの警戒感が広がった。午後に入り日経平均先物は米株とともに売られ、この日の安値圏で引けた。
 
 
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
27225 ( -295 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
27245 ( -275 )
( )は大阪取引所終値比





【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
21日のFTSE100種総合株価指数は続落した。前日の終値に比べ90.88ポイント(1.20%)安の7494.13で引けた。米連邦公開市場委員会(FOMC)を翌週に控え、金利上昇に対する警戒感などから投資家のリスク回避姿勢が強まった。これを背景に米国やアジアで株安が進む中、欧州株もそろって値を下げた。構成銘柄の9割が下落した。
日中を通して安値圏で推移した。朝方に発表された英経済指標が低調となり、投資家心理の重荷になった。
景気敏感株とされる鉱業株や石油株、銀行株が下げを主導した。
 
個別銘柄を見ると、英賭け屋大手エンテイン(5.2%安)、同フラッター・エンターテインメント(3.3%安)とギャンブル関連株がさえなかった。
一方、ディフェンシブ銘柄のたばこ株や製薬大手のグラクソ・スミスクラインは上昇した。



■ドイツ・フランクフルト株価指数
21日のドイツ株式指数(DAX)は大幅に反落した。終値は前日と比べて308.45ポイント(1.94%)安の1万5603.88となり、終値では1カ月ぶりの安値となった。
 
個別では、シーメンス・エナジーが16%超安と急落した。子会社の業績が不振で業績の見通しを引き下げたことが材料視された。上昇したのはドイツ取引所と日用品のバイヤーズドルフだけだった。



■フランス・パリ株価指数
CAC40(仏)7,068.59 -125.57
フランスCAC40種指数は1.75%安


 
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