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続伸150円高、半導体関連に買い
東証プライム市場(前引け)=続伸150円高、半導体関連に買い
 
4日午前の日経平均株価は続伸した。前引けは前日比150円78銭(0.54%)高の2万7892円68銭だった。
朝方からリスクを取る動きが優勢となり、日経平均は続伸し、一時2万8000円台を回復する場面もあった。前日の米国株市場でNYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が大幅上昇し、市場のセンチメントが強気に傾いた。
外国為替市場で急速に円安方向に振れていることも追い風となった。ただ、2万8000円台近辺では戻り売りも厚く、日経平均は前引け時点では2万7800円台まで押し戻されている。
 
3日発表の米国の景況感を示す指数が市場予想に反して上昇したのを受け、米景気の後退懸念が和らいだ。同日の米市場ではナスダック総合株価指数や主要な半導体銘柄で構成する米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が大きく上昇しており、東京株式市場では半導体関連銘柄への買いが目立った。外国為替市場での円安・ドル高も日本株相場の支えとなった。
 
上値では利益確定売りなどが出やすかった。市場では「7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)以降、米連邦準備理事会(FRB)が(金融緩和に積極的な)ハト派に転じるとの見方が株価の一定の支えとなっていた。このところFRB高官から利上げを当面続けるという発言が相次いだことは、上値を抑制する要因となっている」との見方があった。
 
市場では「日経平均株価が2万8000円を明確に上抜くには、エネルギー不足感が否めず、売買代金の増加がポイントになりそう」との声が聞かれた。
 
 
東証株価指数(TOPIX)は小幅反落した。午前終値は前日比1.45ポイント(0.08%)安の1929.32だった。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆5148億円、売買高は6億5214万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は836と、全体の46%にとどまった。値下がりは907銘柄、変わらずは93銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)は海運業、非鉄金属、サービス業、電気機器などが上昇。下落は鉱業、その他金融業など。
 
個別では、東京エレクトロンが大きく買われ、レーザーテックも上昇した。日本郵船、川崎汽船など海運株も高い。ソフトバンクグループ(SBG)も堅調。キーエンス、リクルート、カシオSUBARU、ダブル・スコープなども上昇した。日東紡績が急騰、BIPROGYが値を飛ばし、インテリジェント ウェイブも大幅高に買われた。
 
半面、任天堂が冴えず、Zホールディングスが急落。三菱UFJフィナンシャル・グループ、オリックスなどが軟調、太陽誘電やオリックスの下げも目立つ。オーバルも大きく値を下げた。
 
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