上値の重い展開か。
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上値の重い展開か。 |
前日の米株安を受けて反落のスタートに。原油価格の上昇など資源・エネルギーの需給ひっ迫が警戒される域に入ってきており、企業や家計にダメージを与えることが懸念されている。昨日の米国市場は原油先物(WTI)の上昇を嫌気してダウ平均は続落した。11日の市場でWTIが約7年ぶりに一時82ドル台まで急上昇。他の商品相場も上昇しておりインフレが加速することへの警戒感が働いた。
円相場が1ドル=113円台半ばへ下落。2年10カ月ぶり安値も円安が輸入物価の上昇を招くとこちらも警戒されつつある。当面はインフレが市場の一番のテーマとなってこよう。
あす13日の日経平均株価は、上値の重い展開か。
原油高による米インフレへの警戒感は根強く、米長期金利の先高観とともに動きづらいところだ。12日には、中国不動産大手の中国恒大集団が社債利払いを再び見送ったと報じられ、デフォルト(債務不履行)懸念も深まっており、先行きの状況を見極める必要がある。
2万8500−2万9000円の価格帯では累積売買代金が膨らんでおり、需給面での壁として意識される。上値には戻り売り圧力が控えており、これをこなすには支援材料のフォローが必要とみられ、目先的にはそれも期待しづらいだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(12日現在)
29664.47 ボリンジャー:+1σ(13週)
29499.99 ボリンジャー:+1σ(26週)
29470.87 25日移動平均線
29044.70 均衡表基準線(日足)
28875.30 均衡表転換線(週足)
28875.30 均衡表基準線(週足)
28771.07 新値三本足陽転値
28716.88 200日移動平均線
28614.72 26週移動平均線
28537.14 75日移動平均線
28507.12 13週移動平均線
28475.97 ボリンジャー:-1σ(25日)
28457.95 均衡表転換線(日足)
28230.61 ★日経平均株価12日終値
28183.84 均衡表雲上限(日足)
28114.14 均衡表雲上限(週足)
28064.49 均衡表雲下限(日足)
27967.83 6日移動平均線
27729.45 ボリンジャー:-1σ(26週)
27481.07 ボリンジャー:-2σ(25日)
27349.77 ボリンジャー:-1σ(13週)
26844.18 ボリンジャー:-2σ(26週)
26486.17 ボリンジャー:-3σ(25日)
26192.42 ボリンジャー:-2σ(13週)
高値安値ともに前日の陽線胴体部分に収まる「陽の陰はらみ」を描き、戻り一服を裏付けた格好。東証1部の騰落レシオ(25日ベース)は96.48%と中立圏中央(100%)付近にあり、相場全体では売り買いどちらも仕掛けにくい地合いとみられる。一方、一目均衡表では転換線が下降して根強い下落圧力を窺わせた。遅行線は10月21日にかけての応当日株価上昇から弱気シグナル増大が予想され、雲も水準を切り上げていくため、三役逆転による弱気形状への転換リスクにも留意が必要となろう。