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NYダウ97ドル安、経済対策交渉を睨む展開
【市況】NYダウ97ドル安、経済対策交渉を睨む展開

21日のNYダウ工業株30種平均は反落し、前日比97ドル97セント安の2万8210ドル82セントで終えた。
新型コロナウイルスのワクチン開発を巡る不透明感から売りが出た。追加経済対策を巡って米与野党が何らかの合意に至るとの期待は相場を支えた。
 
議会与野党の協議が難航する追加経済対策をめぐり、ムニューシン財務長官と野党民主党・ペロシ下院議長の20日の協議で、前進が見られたと伝わった。両者はペロシ氏が設定した20日の合意期限を越えて、21日も協議を継続。追加対策成立に期待する買いが入った。
 
ただ、与党共和党は民主党が主張する大型経済対策に反対しており、11月3日の大統領選前の追加策成立は困難との見方が根強い。こうした慎重論が相場の重しとなり、株価は前日終値を挟んで上下する展開が続いた。
 
ブラジル政府が21日、同国で実施されていた英アストラゼネカとオックスフォード大の新型コロナワクチンの臨床試験で被験者が死亡したと明らかにした。発表を受け、ワクチン開発の不透明感が投資家心理の重荷となった。
 
景気敏感株は総じて下げ、航空機のボーイングや化学のダウ、クレジットカードのアメリカン・エキスプレスの下げが目立った。ゴールドマン・サックスと情報技術(IT)のIBMも2%前後下げた。一方、保険のトラベラーズと映画・娯楽大手のウォルト・ディズニーは上昇してダウ平均を支えた。
 
セクター別ではメディア・娯楽、保険が上昇した一方で、エネルギーが下落。
 
ナスダック総合株価指数も前日比31.80ポイント安の1万1484.69と反落した。2020年7〜9月期決算で契約者数の伸びが急減速した動画配信のネットフリックスは7%安。アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)やテキサス・インスツルメンツ(TI)など半導体株の一角も下げた。
 
一方、SNS(交流サイト)のフェイスブックと検索サイトのグーグルの親会社アルファベットは上昇した。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
28,210.82−97.97
S&P500種
3,435.56−7.56
ナスダック
11,484.694−31.800
NY金(ドル/トロイオンス)
1,929.50+14.10
NY原油(ドル/バレル)
40.06+0.03
円・ドル
104.57 - 104.58−0.44
 

【シカゴ日本株先物概況】


21日のシカゴ日経平均先物は反落した。
12月物は前日比40円安の2万3550円で引け、21日の大取終値を100円下回った。
米追加経済対策を巡る与野党協議の先行き警戒感が広がり、売られた。午前中の市場では協議の進展期待から買いが優勢だった。また、新型コロナワクチン開発の先行き不透明感が相場の足を引っ張った。
この日の12月物安値は2万3510円。高値は2万3675円。
 
 
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
23550 ( -100 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
23570 ( -80 )
 
( )は大阪取引所終値比



【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 5776.50(−112.72)
21日のFTSE100種総合株価指数は大幅に反落した。前日の終値に比べ112.72ポイント安の5776.50で引けた。終値としては5月中旬以来、約5カ月ぶりの安値水準となった。構成銘柄の約9割が下落した。
新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため英国北部を中心に厳しい規制が導入され、経済への深刻な打撃を懸念した売りが膨らんだ。
英国の欧州連合(EU)離脱後の貿易交渉をめぐり、バルニエEU首席交渉官が「合意は手の届くところにあると思う」と述べ、交渉の進展に期待が広がった。ただ、英通貨ポンドが急伸したため、外需株を中心に株式相場の圧迫材料となった。
店舗の営業時間短縮や行動制限などコロナ規制強化の影響を受けやすい銘柄が売られた。
 
個別銘柄では、航空のインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)、ギャンブル事業のGVCホールディングス、食品サービスのコンパス・グループは大幅に下落した。ポンド高が業績悪化につながるとの見方から多国籍企業の医薬品株やたばこ株、酒類のディアジオ、食品・日用品のユニリーバも安かった。
 
半面、ロシアの鉄鋼大手エブラズは銅相場の大幅上昇を追い風に上げた。DIYチェーンのキングフィッシャーも巣ごもり需要の増加を期待した買いが入った。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 12557.64(−179.31)
21日のドイツ株式指数(DAX)は3日続落した。終値は前日と比べて179.31ポイント安の1万2557.64だった。終値としては9月下旬以来、約3週間ぶりの安値水準だった。
 
欧州で新型コロナウイルスの感染者数が急増し、規制強化による経済活動の停滞を懸念した売りが続いている。欧州連合加盟国のチェコとアイルランドが、22日から2度目のロックダウン(都市封鎖)に踏み切るとの報道をきっかけに売り圧力が強まった。
 
個別では、料理宅配大手のデリバリーヒーローが安かった。コロナ規制による需要増を背景にした株高に一服感が出たとの指摘があった。航空エンジン大手のMTUエアロ・エンジンズの下げも目立った。一方、上昇したのは素材メーカーのコベストロなど3銘柄となった。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 4853.95(−75.33)
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