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上値の重い展開か

上値の重い展開か
週明けの日経平均株価は3日ぶりに反落した。終値は前週末比43円安の2万9025円だった。前週末の米国株は続伸したが、日経平均は前週末にかけての2日間で900円超上昇し、2万9000円台を回復したことから、急ピッチの上昇に対する警戒感から、次第に利食い売りが膨らんだ。また、原油市況が一時1バレル=83ドル台に乗せるなど、商品市況の上昇基調が続いており、関係者からは「原材料高による交易条件の悪化が半年後に悪影響が出る可能性がある」との指摘も聞かれたことも重荷に。
一方、資源関連のほか、円安が進んでいることで、自動車など輸出関連株の一角が堅調に推移していることが相場を支えていた。
米国株が強く戻っていることや円安、新型コロナ新規感染者数減少など支援材料もあって反動安の割に下値は浅い。押し目買い基調が続きそうな流れにある。
 
 
あす19日の日経平均株価は、上値の重い展開か。
18日の日経平均株価は3営業日ぶりに反落し、2万9025円(前週末比43円安)引けとなった。前週末の米国株高を支えに小高く寄り付いた後、前週末の大幅続伸の反動でいったん下げに転じた。その後、上げ下げを繰り返し、後場入り後は2万9000円の攻防戦となった。2万9000円割れ水準では押し目買いニーズが確認されたが、上値も抑えられた。市場では、「日経平均2万9000円前後のレベルは商いが膨らんだ価格帯であり、それなりに売りが出てくる」とし、戻り売りへの警戒感は根強いだろう。
また、前週末にかけての急ピッチな出直り相場は、短期マネー主導とみられ、揺り戻しへの不安を指摘する向きもある。
 
今週に入ってもまだ米長期金利の不安定な動きが続くようだと、来週以降、決算発表が本格化する中でもグロース株の決算反応が甘くなる可能性がある。決算発表前半戦は注目度の高いハイテク系が多いだけに、グロース株の決算反応が案外になると、全体の先高期待が後退しやすくなる点には警戒を要するだろう。
 
 
 
■本日のポイント
 
 ■日経平均は3日ぶり小反落、前週の急騰の反動で売り優勢
■プラス圏とマイナス圏往来で、方向感の見えにくい展開に
 ■来週から本格化する決算発表を見極めたいとの思惑も浮上
 ■中国経済減速懸念が重荷となるが下値では押し目買い観測
 ■指数はマイナスでも値上がり銘柄数は値下がり数を上回る
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(18日現在)
 
31299.59  ボリンジャー:+2σ(25日)
30944.45  ボリンジャー:+2σ(13週)
30419.20  ボリンジャー:+2σ(26週)
30285.63  ボリンジャー:+1σ(25日)
29814.84  ボリンジャー:+1σ(13週)
29533.17  ボリンジャー:+1σ(26週)
29271.66  25日移動平均線
29044.70  均衡表基準線(日足)
 
29025.46  ★日経平均株価18日終値
 
28994.44  均衡表転換線(週足)
28875.30  均衡表基準線(週足)
28760.19  均衡表雲上限(日足)
28757.20  200日移動平均線
28685.24  13週移動平均線
28647.14  26週移動平均線
28598.34  均衡表雲下限(日足)
28585.69  6日移動平均線
28522.75  75日移動平均線
28257.70  ボリンジャー:-1σ(25日)
28218.98  均衡表転換線(日足)
 
 
ローソク足は陰線を引き、胴体部分と上下のヒゲがいずれも短い「コマ」を描いて上昇一服を示唆。しかし、ザラ場高値と安値はともに先週末水準を上回っており、地合いの強さを再確認する格好にもなった。上値抵抗線として意識される25日移動平均線との乖離率は本日大引けで-0.84%まで縮小した。一目均衡表では株価が雲上にとどまるとともに、転換線が上向きをキープして短期上昇トレンド継続を示唆しており、25日線突破が一段と濃厚になってきたようだ。
 
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