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76円高と3日ぶり反発、米国株高を受け
東京株式(前引け)=76円高と3日ぶり反発、米国株高を受け

28日午前の日経平均株価は反発し、前日比76円91銭高の2万2792円76銭で前場を終えた。
朝方は小幅な上昇でスタートしたが、午前9時30分以降、買い基調が強まり、一時120円超の上昇となった。NYダウが上昇したことを受け、主力ハイテク株などが堅調に推移した。
半導体関連をはじめとするハイテク株や、医薬品株の一角が買われた。
 
ただ、2万2800円を超えた水準では売りが膨らみ、買い一巡後は上昇幅が縮小した。
日米の企業決算に対する様子見ムードが強く、積極的な取引を手控える投資家が多かった。外国為替市場で対ドルの円相場が円高傾向にあるのも自動車株などの重荷になった。
 
外部環境を見渡しても米中関係や新型コロナウイルスを巡る動向など不透明要因は多い。「市場の雰囲気が米大統領選モードに切り替わりそうな8月下旬くらいまでは方向感に乏しく、商いも低調な夏枯れ相場が続くかもしれない」という指摘が出ていた。
 
市場からは「下げ転換後に持ち直したが、ここから買い上がる材料は見当たらない。後場は日銀のETF(上場投資信託)買いはなく、外国人投資家が買いに動くかどうかにかかっている。決算を受けて個別株中心の動きになり、指数は米中株や為替にらみの展開になる」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小幅に続伸した。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で8975億円、売買高は4億9472万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は812と、全体の38%だった。値下がりは1231、変わらずは115銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は、医薬品、非鉄金属、精密機器などが上昇し、下落は空運業、輸送用機器、電気・ガス業など。
 
 
個別銘柄では、第一三共が急騰し、富士フイルムは大幅高。住友鉱、HOYA、ソニー、東エレク、TDK、アドテスト、レーザーテック、ソフトバンクG、第一三共が上昇した。任天堂は底堅い。みずほFGが買い優勢だった。
 
半面、三菱自が急落し、トヨタも軟調。JAL、ANAが安く、Jパワー、東京ガスは下押した。日本電産が小反落し、ダイキン、ファナック、JPX、日立建機、中外薬が下落した。
 
東証2部株価指数は前日比5.35ポイント高の6522.89ポイントと反発した。
出来高7262万株。値上がり銘柄数は156、値下がり銘柄数は206となった。
 
個別では、テクノ菱和、日和産業、ブルボン、ビットワングループ、グリムスなど10銘柄が年初来高値を更新。富士通フロンテック、セーラー万年筆、東亜石油、カワセコンピュータサプライ、アイケイが買われた。
 
一方、京進、東京ソワール、さいか屋、ベリテが年初来安値を更新。エスティック、JFEシステムズ、明治機械、ツインバード工業、ウェルス・マネジメントが売られた。
 
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