「欲望」
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市場は森羅万象を織り込んだ世界。
だから市場は神聖という見方は存在する。
しかし、この「一気に進む」は市場至上主義どころか市場独裁主義の様相だ。
活字や映像が国家を脅迫する構図に見えなくもない。
市場関係者として、確かに緩和も政策も過大な要求にいくらでも応えてほしいとは願う。
しかし、どうも違うような気がする。
低金利やマイナス金利で本当に社会や国家が良くなるのかどうか。
ETFを中央銀行が買うことで齟齬はきたさないのか。
無尽蔵な中央銀行の国債購入が財政規律の問題はいいとして将来の円安超インフレへの導線にならないのか。
節度と自制のある要求なのかどうか。
目先の小手先にこだわり過ぎて未来への禍根はないのかどうか。
ここは結構重要だろう。
猫じゃらしで遊んでいずれマタタビで寝てしまうのでは元も子もない。
やや是正されてきたものの・・・。
かつて国家の品格というべストセラーがあった。
市場の品格というものは問われないのだろうか。
市場は欲望の戦いの世界と言われればそれまでだが・・・。
先物の逆ザヤに関する考察。
(1)先物の爆買いがなくなった
(2)スワップ関連
米銀などは低金利あるいはマイナス金利でドルを円転できる。
だから先物割安・現物割高の局面でも先物売り現物買いが可能。
だから先物が売られる構図。
マイナス0.3%で調達してマイナス0.2%で運用して利益が出る。
マイナス0.2%の運用だけみるとマイナスだが全体では0.1%のプラス。
(3)現物株の貸出フィーが上昇
先物売り・現物買いのポジションが減っており、現物貸出フィーが上昇。
裁定買いをやる気が減っている。
となると、もしもマイナス金利幅は増加するとさらに裁定買いは減少することになる。
やや複雑だが・・・。
(櫻井)。