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利益確定売りに傾くか

利益確定売りに傾くか
 

22日の日経平均株価は大幅に8営業日続伸し、3万1086円(前週末比278円高)と高値で引けた。連日でバブル経済崩壊後の最高値を更新し、1990年7月31日以来約33年ぶりに3万1000円を回復した。
朝方は、連日上昇の反動や、前週末の米株安、円安一服などで利益確定売りが先行したが、一巡後は上げに転じた。新規の手掛かり材料が乏しいなか、海外投資家の買いが続き、先物買いを交えて一段高の展開となった。
 
市場では、「(外国人投資家の間では)東証のPBR(株価純資産倍率)1倍割れ企業に対する改善要請への評価がかなり高く、上昇基調はまだ続くとみている」との声が聞かれた。一方、「海外勢はこれまで現物株中心に買い進んできたが、前週後半からは先物に傾斜しつつある。短期で逃げ足の速い資金が多くなれば、外部要因次第で目先調整につながる可能性がある」との指摘もあった。
 
あす23日の日経平均株価は、海外投資家次第の展開となろう。
足元の上昇相場は、海外勢の継続買いが主導したものであり、彼らの強気姿勢に変化がなければ、堅調相場は続く可能性がある。むろん、高値警戒感が消えた訳ではなく、何らかのキッカケで利益確定売りに傾くこともあり得るだろう。
 
 日経平均が大きく崩れるとすれば、(1)米国株が債務上限問題以外の理由で大幅安となる、(2)急激な円高が発生する、(3)逆に米国株が大幅高となるなど強烈な追い風が吹いた日に、ギャップアップスタートとなりながらも失速して実体の長い陰線を形成する―といった展開が想定される。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(22日現在)
 
32123.47  ボリンジャー:+3σ(13週)
31610.84  ボリンジャー:+3σ(26週)
31463.34  ボリンジャー:+3σ(25日)
 
31086.82  ★日経平均株価22日終値
 
30972.21  ボリンジャー:+2σ(13週)
30692.09  ボリンジャー:+2σ(25日)
30361.31  ボリンジャー:+2σ(26週)
30338.67  6日移動平均線
30093.59   新値三本足陰転値
30057.77  均衡表転換線(日足)
29920.85  ボリンジャー:+1σ(25日)
29820.95  ボリンジャー:+1σ(13週)
29519.42  均衡表基準線(日足)
29223.27  均衡表転換線(週足)
29149.60  25日移動平均線
29111.77  ボリンジャー:+1σ(26週)
28669.69  13週移動平均線
28378.35  ボリンジャー:-1σ(25日)
28374.36  均衡表基準線(週足)
28145.47  75日移動平均線
27862.24  26週移動平均線
27770.70  均衡表雲上限(日足)
 
安寄りから反転して先週末に付けたバブル後高値を上回る31086.82円で高値引け。ローソク足は上ヒゲのない中陽線で「陽の大引け坊主」を描き、強い上昇圧力を窺わせた。25日移動平均線との乖離率は6.65%と3営業日連続で過熱ラインの5%を超えたが、TOPIXでは4.89%と5%未満で推移しており、25日線や一目均衡表の基準線の上昇継続と併せて、引き続き上値余地を窺わせている。
 
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