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NYダウ大幅続落650ドル安、新型コロナ感染拡大を懸念
【市況】NYダウ大幅続落650ドル安、新型コロナ感染拡大を懸念

26日のNYダウ工業株30種平均は大幅に続落した。前週末比650ドル19セント安の2万7685ドル38セントで終えた。
世界保健機関(WHO)によると、1日当たりの世界の新型コロナ新規感染者数は22日以降3日連続で過去最多を更新。感染再拡大が世界経済に及ぼす影響に対する警戒感が強まった。また、先週合意への期待が高まっていた米経済支援策をめぐり、この日は悲観的なムードが広がったことも相場の押し下げ要因。これらの材料が嫌気される中、ダウの下げ幅は965ドルに達する場面もあった。
 
米ジョンズ・ホプキンス大の集計によると米国の1日あたりの感染者数は23〜24日に8万人を超え、7月の記録を上回って過去最多となった。飲食店の営業制限など経済活動への規制が広がり、景気を押し下げるとの懸念につながった。
 
追加経済対策の与野党協議を巡り、野党・民主党のペロシ下院議長とメドウズ米大統領首席補佐官がお互いの交渉姿勢を非難する事態となり、大統領選前の成立の可能性が低下している。新政権が発足する来年1月下旬まで成立しないとの見方も出ており、経済支援の遅れが景気を冷やす可能性が意識された。
 
航空機のボーイングや建機のキャタピラーなど景気敏感株が安い。旅行・レジャー需要の持ち直しに時間がかかるとの見方から、クレジットカードのビザやアメリカン・エキスプレス(アメックス)に加え、空運株も下げた。新型コロナのまん延でテーマパークや映画事業への悪影響が警戒された娯楽のウォルト・ディズニーも売られた。
 
ハイテク株にも売りが広がった。独ソフトウエアのSAPが25日、2020年12月期通期の業績見通しを下方修正した。新型コロナ禍で企業のIT(情報技術)需要が減速しており、ソフトウエアのマイクロソフト、顧客情報管理のセールスフォース・ドットコムなどが連想売りで大幅安となった。
 
ナスダック総合株価指数は大幅に反落した。前週末比189.35ポイント(1.6%)安の1万1358.94で終えた。
 

NYダウ工業株30種(ドル)
27,685.38−650.19
S&P500種
3,400.97−64.42
ナスダック
11,358.937−189.345
NY金(ドル/トロイオンス)
1,905.70+0.50
NY原油(ドル/バレル)
38.65+0.0926日 18:19
円・ドル
104.84 - 104.85−0.03


 

【シカゴ日本株先物概況】


26日のシカゴ日経平均先物は続落した。
12月物は前週末比140円安の2万3410円で引け、26日の大取終値を70円下回った。
欧米で新型コロナウイルス感染が一段と拡大し、一部欧州地域では規制強化で世界経済の見通しが悪化したため寄り付きからNYダウ平均は下落。さらに、米国大統領選への不透明感や追加経済対策の交渉行き詰まりで投資家心理がさらに悪化し、引けにかけて下げ幅を拡大した。日経平均先物にも売りが波及した。
この日の12月物安値は2万3350円。高値は2万3555円。
 
 
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
23410 ( -70 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
23425 ( -55 )
( )は大阪取引所終値比




【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 5792.01(−68.27)
26日のFTSE100種総合株価指数は新型コロナウイルスの感染第2波拡大をめぐる懸念からリスクオフとなり、株価は3営業日ぶりに大幅反落した。前週末の終値に比べ68.27ポイント安の5792.01で引けた。構成銘柄の9割近くが下落した。米国の株安を受けて午後に下げ幅を広げた。
 
欧州で新型コロナウイルスの感染が再拡大し、景気の先行きへの懸念が一段と強まり欧州各国の株式相場で売りが広がった。原油と銅の相場下落を背景に石油株と鉱業株が売られ、株価指数の下げに大きく影響した。
 
個別銘柄では、新型コロナ感染拡大による欧州の規制強化で航空関連株が売られた。インターナショナル・エアラインズ・グループと航空機エンジンのロールス・ロイスはともに7%超下げた。ソフトウエア開発のセージ・グループも大幅安だった。
 
一方、医薬品株は上昇した。アストラゼネカは26日、オックスフォード大学と開発中の新型コロナワクチンが高齢者と若年層ともに免疫反応を示したと発表し買われた。教育事業のピアソンは、アナリストが投資評価を引き上げたことが好感され上昇した。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 12177.18(−468.57)
26日のドイツ株式指数(DAX)は大幅に反落した。終値は前週末と比べて468.57ポイント安の1万2177.18と、終値ベースで6月下旬以来、4カ月ぶりの安値だった。米国の株安を受けて午後に一段安となった。
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための経済活動の制限措置により景気悪化への懸念が強まり、欧州各国の株式相場はそろって下落した。
 
個別では、IT(情報技術)のSAPは約22%急落した。コロナ下で企業がIT投資を抑えた影響で、2020年12月期通期の業績見通しを引き下げたことが響いた。航空エンジン大手のMTUエアロ・エンジンズも大幅安だった。一方、上昇したのは料理宅配大手のデリバリーヒーローを含む4銘柄だけだった。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 4816.12(−93.52)
 
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