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41円高と6日続伸、円安・米長期金利上昇受け買い先行
東京株式(前引け)=41円高と6日続伸、円安・米長期金利上昇受け買い先行
10日前引けの日経平均株価は6日続伸、前日比41円73銭高の2万1360円15銭で取引を終了した。
 
米中貿易協議への進展期待や円安進行などが下支えとなり、割安感のある銘柄や景気敏感株に買いが先行した。
株価指数先物に大口買いが断続的に入り、一時前日比119円93銭高の2万1438円35銭まで上昇した。
 
前日の米国株式市場では主要指数はまちまちとなったが、ムニューシン米財務長官が米中通商協議の進展に言及したことで米中対立への警戒感が和らぎ、リスク回避の動きが弱まり米長期金利が上昇、為替も1ドル=107円台前半と円安水準に振れた。
これが支援材料となり、東京株式市場では銀行など金融株や、機械など輸出関連株に買いが入った。
 
一方、日経平均は前日まで5日続伸し、1カ月ぶりの高値圏で推移していることから、個人投資家などが利益確定売りを出しており上値は重い。
売買代金は2兆円を超えるペースで推移しているが、目立って大きく膨らんでいるわけではなく、限られた資金の中で短期の利ざや狙いの取引となっている。
 
市場からは「米中協議への懸念が和らぎ、円安を支援に買い戻しが続いている。戻り売りは出てこようが、本気で売る動きはなく、売らなければならない話もない。状況次第ではスルスルと上に抜ける可能性もある」との声が聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)は6.16ポイント高の1557.27だった。JPX日経400も続伸した。
 
東証1部の出来高は6億8936万株、売買代金は1兆720億円。騰落銘柄数は値上がり1353銘柄、値下がり710銘柄、変わらず86銘柄。
業種別株価指数(33業種)は、石油・石炭製品、銀行業、証券・商品先物取引業の上昇が目立ち、下落は医薬品、サービス業、精密機器など。
 
個別では、ノムラシステムコーポレーション、アトラは一時ストップ高となった。ソフトバンクグループ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、ファーストリテイリング、トヨタ自動車、ファナックも高い。スルガ銀行、東京センチュリー、明和産なども買われた。
 
半面、ソニー、オリエンタルランド、第一三共、資生堂が売られた。ライクが急落、gumi、ラクスル、IRJHD、ライクキッズも安い。
 
東証2部株価指数は4日続伸した。前日比29.75ポイント高の6440.00ポイントだった。
出来高3922万株。値上がり銘柄数は231、値下がり銘柄数は140となった。
 
個別では、アイスタディがストップ高となり、インタートレードは一時ストップ高となった。栗林商船、きんえい、日本KFCホールディングスは年初来高値を更新した。サイオス、天昇電気工業、ファーマフーズ、ミダック、コーアツ工業が買われた。
 
一方、日本リーテック、ニッチツが年初来安値を更新した。インスペック、ラピーヌ、ハイパー、大興電子通信、内海造船が売られた。
 
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