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上値の重い展開か

上値の重い展開か
 
 
29日の日経平均株価は反発し、終値は前日比201円37銭高の4万0369円44銭だった。
29日は23年度の最終営業日だった。日経平均は年度ベースで1万2327円96銭(44%)上昇。東証株価指数は38%上昇した。
今晩の欧米市場が休場や年度末ということもあって積極的な買いもそう多くは見られなかった。
東証プライムの売買代金は概算で5兆890億円、売買高は17億5159万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1367。値下がりは253、横ばいは32だった。
TOPIXは反発した。終値は17.81ポイント高の2768.62だった。
 
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1367/値下がり253。4月1日から日経平均構成銘柄となるディスコ、ソシオネクスト、株価の換算係数が引き上げられるニトリホールディングスが商いを伴って大幅上昇。三菱重工が6.1%高と人気化した。一方、レーザーテックが2%を超える下落。日本郵船など海運株が業種として弱く、NSユナイテッド海運は中期経営計画発表後に一段安となった。
 
今週は、軟調展開となった。
日経平均株価は前の週に大きく上昇した反動で、週明けの25日に400円を超える下落。節目の4万500円を割り込んだ。26日は強弱感が交錯して小幅安となったが、権利付き最終日の27日は全面高で300円を超える上昇、権利落ちとなる28日は全面安で600円近い下落、29日は前日大幅安の反動で200円を超える上昇と、月末・年度末にかけては不安定な動きが続いた。
日経平均は週間では反落し、約518円の下落。なお、配当落ちの影響が260円程度あった。週足では陰線を形成した。
 
 
来週は、上値の重い展開か。
4月相場に突入するが、週末の5日には米国の雇用統計が発表される。米国では雇用統計の前にISM製造業・非製造業景況指数や雇用動態調査(JOLTS)求人件数などの発表もあり、米国指標とドル円動向に神経質となるだろう。
米国では利下げ開始時期が後ずれすることへの警戒がくすぶっており、雇用統計を見極めるまでは長期金利が下がりづらいと思われる。
為替は円安(ドル高)継続が見込まれるが、足元では日銀・政府の介入に対する警戒が高まっており、円安を好感する動きは限定的と考える。
月初のタイミングでご祝儀的な買いは入るかもしれないが、週後半にかけては米雇用統計を前に目先の利益確定やリスク回避目的の売りに押されやすくなると予想する。基本は押し目買いが有効となりそうだ。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(29日現在)
 
44450.66  ボリンジャー:+3σ(26週)
44279.59  ボリンジャー:+3σ(13週)
42101.12  ボリンジャー:+2σ(13週)
41814.38  ボリンジャー:+3σ(25日)
41342.84  ボリンジャー:+2σ(26週)
41085.92  ボリンジャー:+2σ(25日)
40574.51  6日移動平均線
40357.45  ボリンジャー:+1σ(25日)
 
40168.07  ★日経平均株価29日終値
 
39922.64  ボリンジャー:+1σ(13週)
39803.85  均衡表転換線(日足)
39628.98  25日移動平均線
39591.45  均衡表基準線(日足)
38900.51  ボリンジャー:-1σ(25日)
38797.51   新値三本足陰転値
38396.17  均衡表転換線(週足)
38235.03  ボリンジャー:+1σ(26週)
38172.04  ボリンジャー:-2σ(25日)
37744.16  13週移動平均線
37443.57  ボリンジャー:-3σ(25日)
37239.00  均衡表雲上限(日足)
36587.45  75日移動平均線
35787.71  均衡表基準線(週足)
 
ザラ場高値と安値も前日から切り上がり、ローソク足は小陽線で終了した。一方、終値は昨日に続いて下向きの5日移動平均線を下回り、週足では陰線を描いた。東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は125.21%と再び120%ラインを超えたこともあり、若干のスピード調整余地を残して今週の取引を終えた。
 
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