反発後、もみ合い展開か
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【オープニングコメント】 反発後、もみ合い展開か |
日経平均株価の予想レンジは、2万1400円-2万1650円想定する。
9日のNYダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発し、前日比181ドル高の2万6346ドルで終えた。米中貿易協議を前に中国が部分合意を提案していると相次いで報じられ、協議が進展するとの期待が高まった。
きょうから始まる米中貿易協議への警戒感が後退し、投資家心理が改善するだろう。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、9日の大阪取引所終値比130円高の2万1570円だった。朝方は前日の米株高を手掛かりに、運用リスクをとる動きが優勢となり、買いが先行して始まる可能性が高い。
また、外国為替市場では円相場が1ドル=107円台半ばと、前日17時時点に比べ円安・ドル高方向に振れた。輸出関連株の支えとなるだろう。
ただ、これから本格化する決算発表に対する不安も残り上値は限られる。
市場では25日移動平均線(9日時点で2万1613円)近辺では売りが出やすいとの声もあった。
個別銘柄では旭化成に注目だ。同社の吉野彰名誉フェローが9日にリチウムイオン電池の開発で2019年のノーベル化学賞を受賞し、好感する買いが入るだろう。パナソニックや三菱ケミHDなど関連銘柄にも物色の矛先が向かいそうだ。
寄り付き前には8月の機械受注統計が公表される。安川電やセブン&アイが3〜8月期決算、ファストリが8月期決算を発表する。日銀の雨宮正佳副総裁が都内で講演する。
【好材料銘柄】
■旭化成 <3407>
ノーベル化学賞に同社名誉フェローの吉野彰氏が選出。リチウムイオン2次電池を開発した実績が評価された。リチウムイオン電池関連には、日立化成 <4217> や日本カーボン <5302> 、ダブル・スコープ <6619> 、ニッポン高度紙工業 <3891> [JQ]、田中化学研究所 <4080> [JQ]、古河電池 <6937> 、FDK <6955> [東証2]などが挙げられる。
■アプリックス <3727>
ネスレのコーヒーマシン新モデルのスマートフォン向けアプリとバックエンドシステムを開発。
■リソー教育 <4714>
上期経常が19%増益で着地・6-8月期も11%増益。
■エヌ・ピー・シー <6255>
今期経常は19%増益、前期配当を1円増額・今期も3.5円継続へ。発行済み株式数(自社株を除く)の0.68%にあたる15万株(金額で5000万円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は10月10日から11月22日まで。
■イオン北海道 <7512>
20年2月期第2四半期累計(3-8月)の経常利益(非連結)は前年同期比5.0%増の32.1億円に伸び、従来の0.3%減益予想から一転して増益で着地。通期計画の82億円に対する進捗率は39.2%となり、5年平均の40.1%とほぼ同水準だった。
■イントランス <3237>
インバウンドをターゲットに差別化された宿泊施設を運営する子会社を設立する。
■AI CROSS <4476>
チェンジ <3962> とAI アナリティクスサービスを共同開発する。社員のパフォーマンスを可視化し、高業績社員の発掘、離職防止に役立てる。
■ソレイジア・ファーマ <4597>
がん化学療法に伴う副作用を対象にした「SP-04」について対象を拡大する。それに伴い権利導入元のPledPharmaと契約を更新する。
■ヤマウ <5284>
ヤマックス <5285> [JQ]との業務提携が正式決定。
■サイゼリヤ <7581>
今期経常は7%増益へ。
■夢真ホールディングス <2362>
9月稼働人数は前年同月比26.4%増の8883人。
【主な経済指標・スケジュール】
【国内】
10(水)
9月企業物価指数(8:50)
8月機械受注(8:50)
9月都心オフィス空室率(11:00)
30年国債入札
《決算発表》
ファーストリテイ、竹内製作、タマホーム、コシダカHD、柿安本店、スタジオアリス、いちご、夢の街、大黒天、ビックカメラ、キリン堂HD、7&I−HD、アレンザHD、SHIFT、久光薬、明光ネット、エスクローAJ、OSG、津田駒、マルマエ、技研製、ローツェ、安川電、良品計画、マニー、松屋、リベレステ、ナルミヤ、USENNEXT、歌舞伎、乃村工、CSP、オオバ、カンセキ、プレナス
【海外】
米中閣僚級通商協議(〜10/11、ワシントン)
ノーベル文学賞発表
米9月消費者物価指数(21:30)
米30年国債入札
休場:台湾(〜10/11)
《米決算発表》
デルタ航空
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。