前場終値と比較してやや上げ幅拡大
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【市況】東京株式(後場寄り付き)=前場終値と比較してやや上げ幅拡大
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後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比142円37銭高の2万3828円35銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、1.14ポイント安の1718.50で始まった。
日経平均株価は値がさ株の買いに支えられて堅調に推移しているが、新型肺炎への警戒感が消えない中で値下がりする銘柄が多く、東証株価指数(TOPIX)は小安い。
外国為替市場では、1ドル=109円80銭台の推移。アジアの主要株式市場は総じて堅調。
個別では、東エレク、アドバンテス、SUMCOが買われ、レーザーテックは続伸。ソニー、村田製、太陽誘電、トヨタは高い。ソフトバンクGが急伸し、武田は小反発となっている。
半面、ファーストリテがさえず、資生堂、ユニチャームは反落している。三菱UFJ、三井住友、東京海上は軟調。三菱商、ブリヂストンが値を下げ、信越化、キヤノン、日立も下落している。
実態としては祝日前の水準を挟みもみ合いといったところだろう。東証1部全体としては半数以上の銘柄が値下がりし、TOPIXは小幅安となっており、日経平均の上げ幅ほど市場のムードは明るくない。新型肺炎を巡っては世界的に感染拡大ペースが鈍化しつつあるとの見方がじわりと広がっているが、横浜港で検疫中のクルーズ船では新たな感染者が確認され、国内外の企業活動にもなお影響を及ぼしている。
市場の警戒感が完全に払しょくされるまでにはまだ時間を要するだろう。