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ダウ続落し139ドル安、フェデックス急落が波及
【市況】ダウ続落し139ドル安、フェデックス急落が波及
16日のNYダウ工業株30種平均は続落し、前日比139ドル40セント(0.5%)安の3万0822ドル42セントと2カ月ぶりの安値で終えた。
 
物流大手フェデックスは15日、世界的な需要減退を受け、6〜8月期(2023年度第1四半期)の低調な内容の暫定決算を発表。同決算と今後の事業環境を踏まえ、6月に示した23年度通期予想を撤回すると明らかにした。
同社の撤回発表で世界的な景気後退懸念が広がり、ダウは朝方から景気敏感株を中心に売りが優勢だった。フェデックスはダウ平均の構成銘柄ではないが、景気の先行指標とされるダウ輸送株平均に含まれる。物流や運輸関連株への売りが膨らみ、同指数は5%安と急落した。
 
ただ、今週の急落を受けた安値拾いの買いが入ったほか、週末や来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えたポジション調整の動きが出て取引終盤に下げ幅を圧縮した。
この日明らかにされた9月の米ミシガン大消費者景況感指数(暫定値)は59.5と、前月(確報値)の58.2から上昇したが、市場予想(ロイター通信調べ)の60.0を下回った。ただ、5年先期待インフレ率は前月の2.9%から2.8%に低下した。
 
ダウ平均は週間では1329ドル(4.1%)安だった。8月の米消費者物価指数(CPI)の上振れを受け、13日に今年最大の下げを記録したのが響いた。
 
ダウ平均の構成銘柄では航空機のボーイングや石油のシェブロンなど景気敏感株の下げが目立った。スポーツ用品のナイキや映画・娯楽大手のウォルト・ディズニーなど消費関連も売られた。
 
高インフレの定着を防ぐためにFRBが大幅利上げを続けるとの見方も投資家心理の重荷だった。米長期金利が一時、前日比0.04%高い(価格は安い)3.49%と3カ月ぶりの高水準を付けた。利上げの長期化観測から米金利の先高観が強まっている。高PER(株価収益率)のハイテク株の相対的な割高感が意識されやすく、顧客情報管理のセールスフォースなどが売られた。
 
ダウ平均は朝方に400ドルあまり下げたが、その後は下げ幅を縮小した。投資家は20〜21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて慎重になっている。「持ち高調整を含め、短期的な自律反発を見込む買いが入った」との声があった。
 
ナスダック総合株価指数は続落し、前日比103.953ポイント(0.9%)安の1万1448.404で終えた。ネット通販のアマゾン・ドット・コムや交流サイトのメタプラットフォームズなどの下げが目立った。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
30,822.42−139.40
S&P500種
3,873.33−28.02
ナスダック
11,448.404−103.953
FTウィルシャー5000
39,451.08−341.551
NY金(ドル/トロイオンス)
1,683.50+6.201
NY原油(ドル/バレル)
85.40+0.30
円・ドル
142.92 - 142.94−0.64


 

【シカゴ日本株先物概況】


16日のシカゴ日経平均株価は続落した。12月物は前日比175円安の2万7305円で引けた。世界銀行や運送会社のフェデックス(FDX)が世界的な景気後退リスクを警告したことで、警戒感から売りが加速し、寄り付き後下落。その後、連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策決定にあたり最も注視しているミシガン大学消費者信頼感指数の9月期待インフレ率が予想外に低下したため長期金利が一時低下し、ハイテク株を中心に下げ止まった。
同日の米株式相場が下落し、日経平均先物にも売りが広がった。
 
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
27305 ( -45 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
27325 ( -25 )
※( )は大阪取引所終値比





【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数

16日のFTSE100種総合株価指数は反落した。前日に比べ45.39ポイント(0.62%)安の7236.68で引けた。16日発表の8月の英小売売上高が前月から大幅に減少し、英景気の後退懸念が強まった。
FTSEでは、ホテル大手インターコンチネンタルホテルズグループが4.7%安と下落率トップ。資源大手グレンコア(2.5%安)や小売り大手JDスポーツファッション(2.3%安)も売られた。
 


■ドイツ・フランクフルト株価指数

16日のドイツ株価指数(DAX)は4日続落した。前日に比べ215.40ポイント(1.66%)安の1万2741.26で終えた。主要中央銀行の金融引き締め継続の観測が景気懸念を強めた。世界銀行が15日、各中銀による利上げを背景に、2023年にも世界的な不況に陥る可能性があると指摘したことも投資家心理の悪化につながった。
DAXでは医療機器のザルトリウスが7.7%安、ドイツポストが6.6%安と売られた。



■フランス・パリ株価指数

フランスCAC40種指数は1.31%安だった。
アジア株が下げたのに続き、米国株も下落して始まったことで、世界的な景気後退懸念が強まった。8月の英小売売上高が前月比1.6%減と振るわなかったことも重しとなった。

 
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