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NYダウ371ドル高、中国の経済指標を改善
【市況】NYダウ371ドル高、中国の経済指標を改善

8日のNYダウ工業株30種平均は前日比371ドル12セント高の2万6378ドル19セントとこの日の高値圏で終えた。
この日は米長期債を中心に金利が落ち着きを取り戻したことから、投資家のリスク選好姿勢が回復。ダウは全面高となった。
 
中国人民銀行(中央銀行)が、この日の人民元の対ドル基準値を市場予想より1ドル=7元台と元高水準に設定。中国当局の元安誘導による米中貿易摩擦悪化への懸念が後退した。中国の7月の輸出が前年同月比3.3%増と、市場予想に反しプラスとなったことも、株価を押し上げた。
米中対立への警戒感が和らぎ、アップルや建機のキャタピラーなど中国関連とされる銘柄が軒並み上昇した。
 
投資家のリスク回避姿勢が後退したのを受け原油や銅などの商品先物相場が上昇し、収益改善への期待でシェブロンやエクソンモービルなど石油株が買われた。化学のダウなど素材株も上昇した。ダウ平均を構成する全30銘柄が上昇した。
 
ナスダック総合株価指数は3日続伸し、前日比176.330ポイント高の8039.156と週間でも上昇に転じた。フェイスブックやアマゾン・ドット・コム、マイクロソフト、アルファベットなど主力株がそろって買われた。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
26,378.19+371.12
S&P500種
2,938.09+54.11
ナスダック
8,039.156+176.330
NY金(ドル/トロイオンス)
1,509.50−10.10
NY原油(ドル/バレル)
52.75+0.21
円・ドル
105.84 - 105.85−0.26

 

【シカゴ日本株先物概況】


シカゴ日経平均先物は上昇した。
9月物は前日比175円高の2万0775円で終え、大阪取引所の終値を215円上回った。米中関係悪化への警戒感がやや和らぎ投資家心理が改善した。

中国が8日発表した貿易統計で輸出が増加したほか、中国の中央銀行が人民元取引の基準値を市場予想よりも元高・ドル安に設定し、買い安心感が広がった。
トランプ米大統領のドル高けん制発言で円が買われ日経平均先物は伸び悩む場面もあった。
高値は2万0790円、安値は2万0435円だった。
 
シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
20775 ( +215 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
20780 ( +220 )
( )は大阪取引所終値比




【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7285.90(+87.20)
FTSE100種総合株価指数は続伸した。前日の終値に比べ87.20ポイント高の7285.90で引けた。構成銘柄の約9割が上昇した。投資家の過度なリスク回避姿勢が和らぎ、株価は底堅く推移した。米国株の寄り付きの反発を眺めて、一段高となった。
 
良好な7月の中国の貿易統計を受けて、世界景気減速への懸念がやや後退した。中国の人民元相場が落ち着いていることも、投資家心理を支え、欧州各国株式相場とともに買いが広がった。資源とたばこ株の値上がりが株価指数を押し上げた。
ニッケル価格が急伸したほか、銅価格の上昇もあり、鉱業株が買われた。
 
個別銘柄では、アントファガスタは5.4%高と大幅高となった。金融サービスのハーグリーブス・ランズダウンは12%近く上昇した。通期の管理資産が増加したことが好感された。航空機エンジンのロールス・ロイスも約6%高と目立った。
 
半面、通信のBTグループは5.9%安と急落。資産運用のスタンダード・ライフ・アバディーンは、アナリストがそれぞれの株価目標を引き下げたことが響いて値下がりが大きくなった。保険のダイレクトライン・インシュアランス・グループと銀行のバークレイズはともに配当権利落ちで売られた。飲料のコカ・コーラ・ヘレニック・ボトリングは、上期の営業利益が市場予想を下回ったことから下落した。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 11845.41(+195.26)
ドイツ株式指数(DAX)は続伸した。終値は前日と比べて195.26ポイント高の11845.41だった。
7月の中国の貿易統計が良好だったことを受けて、世界景気減速の懸念がやや後退した。中国の人民元相場が落ち着いていることも投資家心理を支え、欧州各国株式相場が上がった。
 
個別では、医薬・農薬大手のバイエルが7%上がった。同社のアニマル・ヘルス部門と、米動物向け医薬品メーカー、エランコ・アニマルヘルスの統合について、両社が来週にも合意するとの一部報道が買い材料となった。鉄鋼のティッセン・クルップも上昇した。業績の下方修正があったものの、株価にはすでに織り込み済みと判断され、買われた。素材メーカーのコベストロも大幅高となった。
 
下落したのは4銘柄だけだった。アディダスは、第2四半期の売上高が市場予想を下回ったことなどから売られた。電力のエーオンは、ゴールドマン・サックスによる投資評価引き下げを受けて下がった。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5387.96(+121.45)
フランスの株価指数CAC40の終値が前日に比べて2%以上上昇した。
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