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383円高、米株急騰を好感
東京株式(前引け)=383円高、米株急騰を好感
19日午前の日経平均株価は大幅続伸した。前日比383円69銭高の2万0517円42銭で終えた。
 
18日の米国株式市場で、新型コロナウイルスのワクチン開発による経済活動の正常化期待が高まるなか、NYダウ工業株30種平均は911ドル高となり、東京株式市場でも、朝方は全面高となった。
日経平均の上げ幅は500円を超える場面もあり、取引時間中として約2カ月半ぶりの高値を付けた。前日に売り込まれた半導体や電子部品株に買い戻す動きが目立った。
ただワクチン開発には相応の時間もかかるとの見方などから次第に売りに押された。
 
米バイオ製薬のモデルナは18日、新型コロナのワクチンの初期臨床試験で効果が確認できたと発表した。ただ、ワクチンの開発および量産には相応の時間がかかるほか、米中対立が先鋭化するとの警戒感も根強い。
市場関係者からは「ワクチンが実用化され、主要国で接種が一巡するまでは経済の停滞が続く」と慎重な声が聞かれた。
 
5月の日中高値圏である2万0500〜2万0600円近辺では売りに押され伸び悩んだ。指数寄与度の大きいソフトバンクグループ(SBG)が朝方の4%高から一時4%安まで下落したほか、時間外取引の米ダウ先物がマイナスに転じたことも重荷となった。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆2304億円、売買高は8億3046万株だった。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。東証1部の値上がり銘柄数は1510と約7割だった。値下がりは583銘柄、変わらずは77銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(全33業種)は電気機器、輸送用機器、銀行業、空運業などが上昇し、情報・通信業だけが下落した。
 
個別では、ファーストリテイリングが高く、トヨタ自動車、日産自も上昇した。パナソニック、オリエンタルランドが値を上げ、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも買いを集めた。日本製鉄、日立、東レ、ファナック、日本電産なども上値を追った。ケイアイスター不動産が急騰、双信電機はストップ高に買われた。
 
半面、ソフトバンクグループが売りに押され、任天堂、ユニチャーム、エーザイも安い。保有するアリババ集団の株式売却を発表したほか、TモバイルUSの株式売却を検討すると伝わったSBGは下落した。THEグローバル社が一時ストップ安に売られ、日医工も大きく値を下げた。メディアドゥホールディングス、デジタルガレージなども下落した。
 
 
東証2部株価指数は前日比59.81ポイント高の5823.15ポイントと3日続伸した。
出来高6101万株。値上がり銘柄数は257、値下がり銘柄数は152となった。
 
個別では、ボーソー油脂、大都魚類、コーア商事ホールディングスが年初来高値を更新。理経、リード、神島化学工業、村上開明堂、キョウデンが買われた。
 
一方、東京ラヂエーター製造が年初来安値を更新。広栄化学工業、大和重工、ダイトーケミックス、東洋刃物、阪神内燃機工業が売られた。
 
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