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205円高と大幅続伸、円安支え
東証プライム市場(前引け)=205円高と大幅続伸、円安支え

22日午前の日経平均株価は続伸し、前日比205円71銭(0.74%)高の2万8150円50銭だった。
朝方から買い優勢に傾き、日経平均は上値指向となった。あすが祝日に伴い休場となることで、積極的に個別株を買う動きは期待しにくい状況にあったが、主力株に先物主導のインデックス買いが入ったことで市場のセンチメントが改善、広範囲にリスクを取る動きが広がった。前引けの日経平均は200円強の上昇でフシ目の2万8000円台を回復した。
 
外国為替市場で円安・ドル高が進み、企業業績が改善するとの見方から買いが優勢だった。株価指数先物に短期取引の買いが入り、現物株に幅広く買いが波及した。
 
東証の33業種全てが上昇した。電気ガス業や輸送用機器の上昇が目立った。大型株が買いを集め、東証株価指数(TOPIX)コア30は1.26%高となった。一方、前日の米半導体株が下落した流れから、東エレクやアドテストなど関連株は売りに押された。
 
市場では「先物主導の展開となっており、国内外の機関投資家の様子見ムードは強い」との指摘があった。23日に東京株式市場は祝日で休場となるため、中長期志向の投資家が積極的に持ち高を傾ける動きは限られているという。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆5238億円、売買高は6億1196万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1496と、全体の約8割を占めた。値下がりは285、変わらずは55銘柄だった。



 

今後は12月に発表される米11月消費者物価指数(CPI)でのインフレ減速確認による株高期待と、来年度の米国企業業績のアナリスト予想の下方修正による株安懸念が拮抗する状態が続く可能性が高い。利上げ停止と年末株高への期待から下値は堅い一方、上値も重い状況が長期化するとみておきたい。
 
業種別株価指数では33業種全てが上昇し、特に電気・ガス業、輸送用機器、卸売業などが目立った。
 
個別ではレーザーテックがきょうも一頭地を抜く売買代金をこなし、株価も朝安後にプラス圏に切り返した。トヨタ自動車、三菱自が堅調、三菱商事、丸紅など商社株の一角も高い塩野義製薬、武田薬品工業など医薬品株も買われた。クロスキャットが大幅高、円谷フィールズホールディングスも値を飛ばした。ソースネクストも物色人気となった。
 
半面、ファーストリテイリングが冴えず、ダブル・スコープ、エムスリー、サイバー、カシオなども軟調。SREホールディングスが売られ、ラクスも安い。

 
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