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NYダウ小幅安9ドル安、金融株下落が重荷
【市況】NYダウ小幅安9ドル安、金融株下落が重荷

24日のNYダウ工業株30種平均は小幅に3営業日ぶりに反落し、前日比9ドル42セント安の3万5804ドル38セントで終えた。
 
翌25日の感謝祭に伴う休場を前に、朝方は米経済指標の発表が相次いだ。最新週の新規失業保険申請件数は52年ぶりの低水準となる19万9000件。また、7〜9月期の実質GDP(国内総生産)改定値は前期比2.1%増と、速報値(2.0%増)から小幅上方修正され、景気の回復ぶりが示された。
 
長期金利の上昇一服で金融株が売られて相場の重荷となった。ただ、米景気の回復期待から景気敏感株の一角には買いが入り、ダウ平均は方向感に乏しかった。
 
24日の米債券市場で長期金利が朝方に一時1.69%と1カ月ぶりの水準に上昇した後は1.62%まで低下した。前日まで利ざや拡大期待で買われていた金融のゴールドマン・サックスとJPモルガン・チェースが利益確定売りに押された。2銘柄でダウ平均を55ドルあまり押し下げた。
 
半面、朝方は長期金利上昇を嫌気して売られていたハイテク株は、金利低下に伴って午後に買い直された。売りが先行したスマートフォンのアップルやソフトウエアのマイクロソフトは切り返し、小幅高で終えた。顧客情報管理のセールスフォース・ドットコムは下げ渋った。
 
米景気の回復期待も相場を支えた。24日発表の週間の米新規失業保険申請件数が19.9万件と52年ぶりの低水準となり、10月の個人消費支出(PCE)も市場予想以上に増えた。クレジットカードのビザや同業のアメリカン・エキスプレス、ホームセンターのホーム・デポなど消費関連銘柄がしっかり。建機のキャタピラーは同業のディアの好決算を手掛かりに買われた。
 
ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発し、前日比70.088ポイント(0.4%)高の1万5845.226で終えた。エヌビディアが3%高となるなど半導体株の一角に買いが入ったほか、電気自動車のテスラも高い。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
35,804.38−9.42
S&P500種
4,701.46+10.76
ナスダック
15,845.226+70.088
NY金(ドル/トロイオンス)
1,784.30+0.50
NY原油(ドル/バレル)
78.32−0.18
円・ドル
115.41 - 115.42+0.52
 
 

【シカゴ日本株先物概況】


24日のシカゴ日経平均先物は反落した。12月物は前日比285円安の2万9460円で引け、24日の大取終値を90円上回った。

NYダウは、米長期金利が低下したことを受け買いが流入し、結局小幅安で取引を終えた。日経平均先物は米長期金利の上昇を受け米株とともに売りが強まった。引けにかけては下げ幅を縮めた。感謝祭の祝日を25日に控え、模様眺め気分が広がった。
 
 
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
29460 ( +90 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
29470 ( +100 )
( )は大阪取引所終値比
 



【欧州株式市場】

 
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7286.32(+19.63)
24日のFTSE100種総合株価指数は3日続伸した。前日の終値に比べ19.63ポイント(0.27%)高の7286.32で引けた。構成銘柄の約6割が上昇した。
原油などの資源価格の高騰が相場を後押しした。一方で、欧州の新型コロナウイルス感染再拡大やインフレ懸念などが圧迫要因となっている。
 
個別では、品質試験サービスのインターテック・グループが6%高だった。2021年7〜10月期の増収が好感された。保険のセント・ジェームズ・プレイスも買われた。
半面、保険大手アビバが3.9%安と軟調。賭け屋大手エンテイン(3.2%安)、同フラッター・エンターテインメント(2%安)とギャンブル株はさえなかった。
 
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 15878.39(−58.61)
24日のドイツ株式指数(DAX)は5日続落した。終値は前日と比べて58.61ポイント安の1万5878.39だった。欧州で新型コロナウイルス感染が再拡大しており、景気への悪影響が懸念された。
 
個別では、自動車のフォルクスワーゲン(VW)と医薬・農薬大手のバイエルが売られた。ドイツ銀行は上昇した。
 
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 7042.23(−2.39)
 
 
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