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小幅続伸、一時2万6000円台回復も上値は重い
東京株式(前引け)=小幅続伸、一時2万6000円台回復も上値は重い
17日午前の日経平均株価は小幅続伸し、前日比6円48銭高の2万5913円41銭で前場を終えた。寄り付き直後、取引時間中としては1991年6月以来約29年ぶりに心理的節目の2万6000円を上回った。ただ、その後は伸び悩み、前場中ごろを過ぎると前日終値近辺でもみ合う展開となっている。
 
米バイオ医薬品企業モデルナが新型コロナウイルスのワクチン臨床試験で94.5%の有効性が確認されたと発表。ワクチン実用化による経済正常化期待が投資意欲を刺激し、米国株式市場では前日、NYダウ工業株30種平均が今年2月中旬以来約9カ月ぶりに終値ベースの過去最高値を更新した。東京市場もこの流れに乗り、日経平均は高値追いとなった形だ。
 
米バイオ製薬のモデルナは16日、コロナワクチンの有効性を示したと発表した。米製薬大手ファイザーに続く好内容で、世界の景気回復が進むとの思惑から陸運や陸運など景気敏感株の一角に買いが入り上げ幅は一時150円を超えた。
 
上げ一服後は幅広い銘柄に利益確定売りが出て、日経平均は急速に上げ幅を縮めた。市場からは「達成感はあるが、ワクチンの供給開始時期はまだ見えず、2022年3月期の企業業績が確実に回復するとの確信が持てない」との見方があった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はいずれも反落した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆2919億円、売買高は6億5287万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は581。値下がりは1520で全体の約7割を占めた。変わらずは74だった。
 
業種別株価指数(33業種)は空運業、保険業、不動産業の上昇が目立ち、精密機器、情報・通信業、サービス業などが下落した。
 
個別銘柄では、JAL、ANAHDが高く、JR東日本、JR東海、OLCや菱地所、三井不は堅調。東京海上が値を上げ、三菱UFJ、三井住友は上伸した。ファーストリテが切り返し、NTTドコモは底堅い。東エレク。三菱電、日立、三菱重が買われた。
 
一方、トヨタは軟調。チェンジが急反落し、任天堂、ソニー、ソフトバンクG 、HOYA、オリンパス、キーエンスが安く、2021年3月期の連結純利益(国際会計基準)が最大48%減になると発表したリクルートHDは売られた。
 
東証2部株価指数は前日比40.23ポイント高の6350.07ポイントと続伸した。
出来高1億1450万株。値上がり銘柄数は147、値下がり銘柄数は242となった。
 
個別では、STIフードホールディングス、グリムス、Abalance、浜井産業、野村マイクロ・サイエンスなど7銘柄が年初来高値を更新。ワシントンホテル、イクヨ、省電舎ホールディングス、アジア航測、マーチャント・バンカーズが買われた。
 
一方、ツインバード工業が一時ストップ安と急落した。リミックスポイント、スーパーバッグは年初来安値を更新。新内外綿、明治機械、川本産業、北日本紡績、鈴与シンワートが売られた。
 
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