反発後、しっかりした動きか
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【オープニングコメント】 反発後、しっかりした動きか |
9日の日経平均株価は、反発後、しっかりした動きとなりそう。
日経平均株価の予想レンジは、2万3300円-2万3600円を想定。
8日のNYダウ工業株30種平均は前日比161ドル(0.6%)高の2万8745ドルで取引を終えた。ダウ平均の上げ幅は一時282ドルに拡大した。ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は最高値を更新した。
トランプ米大統領による演説を受け、米国とイランの武力衝突が一段と激しくなるとの警戒感が後退し、前日の米株式相場が上昇した。外国為替市場で円相場も1ドル=109円台前半と円安・ドル高が進行しており、日本株相場の支えとなるだろう。
昨年大納会の終値(2万3656円)に接近する場面もみられそうだ。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、8日の大阪取引所終値比370円高の2万3520円だった。
ただ、朝方の押し目買いが一巡した後は、短期志向の投資家による持ち高調整を目的とした売買が交錯し、不安定な動きをみせる余地がある。「中東情勢は落ち着きを取り戻しているようにみえるが、変動率の高い相場のなかで様子見姿勢の投資家も多い」との声もある。昨年の大納会の終値に接近した場面では、目先の利益を確定する目的の売りが出ることも想定されている。
日程面で、国内は安川電機(6506)とセブン&アイ・ホールディングス(3382)が3〜11月期決算を、ファーストリテイリング(9983)が9〜11月期決算を発表する予定となっている。主要企業の決算を見極めたいとの投資家心理も働きやすく、大引けにかけては膠着感を強める可能性がある。
海外では12月の中国消費者物価指数などが公表される。
【好材料銘柄】
■スタジオアタオ <3550>
3-11月期(3Q累計)経常は2%増益で着地。また、キャラクターブランド「イルメール」の米国・シンガポールへの越境ECを開始。
■日本エンタープライズ <4829>
クラウドビデオ会議サービスを展開する米Zoom社と顧客紹介契約を締結。
■ヤマシタヘルスケアホールディングス <9265>
今期経常を一転4%増益に上方修正、配当も13円増額。また、NTT東日本と協業し、医療機関向けICTサービスを開始。Wi-Fi導入・運用支援のほか、クラウドカメラを提供する。
■サイゼリヤ <7581>
9-11月期(1Q)経常は10%増益で着地。また、発行済み株式数(自社株を除く)の0.8%にあたる40万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は1月9日から2月20日まで。
■いちご <2337>
12月太陽光発電所の発電量は前年同月比13.5%増。
■マークラインズ <3901>
12月の自社ポータルサイト「情報プラットフォーム」契約企業数は前月比15社増の3266社。
■あすか製薬 <4514>
スペインのInsud Pharmaが保有する経口避妊薬「ドロスピレノン」の日本・韓国における開発販売でライセンス契約を締結。
■レントラックス <6045> [東証M]
中国・上海の物流会社アテナ上海の全株式を取得し子会社化。越境ECの支援サービスを拡充する。また、シンガポールで美容・化粧品のオンラインメディアとインフルエンサーマーケティングを展開するFavful社に約3000万円出資。
■ベルシステム24ホールディングス <6183>
3-11月期(3Q累計)税引き前が17%増益で着地・9-11月期も28%増益。
【主な経済指標・スケジュール】
【国内】
9(木)
30年国債入札
《決算発表》
ファーストリテイ、7&I−HD、安川電、イオンモール、イズミ、サカタのタネ、キユーピー、乃村工、SHIFT、ドーン、アルバイトタイ、ライク、大黒天、アヲハタ、わらべや、AFC−HD、シーズメン、オンリー、フェリシモ、大有機、東京個別、クリーク&リバ、三協立山、日フイルコン、エスクローAJ、フロイント、前沢工、中北製、ニューテック、スリーエフ、ポプラ、グラファイトD、三光合成、リヒトラブ、島忠、松屋、井筒屋、リベレステ、毎コムネット、トーセイ、キユソー流通、オオバ、昴、カンセキ
【海外】
予定はありません
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。