カーニーBOE総裁のハト派コメントで英ポンド売り進む
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【為替】カーニーBOE総裁のハト派コメントで英ポンド売り進む
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9日欧米時間の外国為替市場において、英ポンド円が往って来いの展開となっている。欧州時間にカーニーBOE総裁が講演で「QE、フォワードガイダンス、利下げなど全てが政策手段で、250BP程の政策余地がある」との認識を示したことで、BOEによる追加緩和の可能性が意識され英ポンド売りにつながった。
英ポンド円は同講演後、一時142.44円へと安値を更新、東京時間終盤に示現した143.48円の高値から1円超の下落となった。ただ、その後はショートカバーが優勢となり、NY時間終盤には143円台を回復しており、現状は市場の反応も限定的にとどまっている。
一方で米ドル円はじり高の展開で、109円台前半から半ばへと水準を上げている。NY時間にトランプ大統領が中国との第2段階交渉についてはただちに開始する意向である旨を表明したことが好感された格好。じりじりとではあるが、下値を切り上げているように地合いは強く、短期的には昨年12月高値である109.74円を試す動きとなることが予想される。
[提供:カネツFX証券株式会社]