小動きでスタート、米ハイテク株売りは重荷
【市況】東京株式(寄り付き)=小動きでスタート、米ハイテク株売りは重荷
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17日午前の日経平均株価は、前営業日比8円18銭高の2万6555円23銭で始まった。
東証株価指数(TOPIX)は、2.09ポイント高の1865.35で始まった
前日の欧州株市場が高安まちまちだったほか、米国株市場でもNYダウが小幅続伸する一方でナスダック総合株価指数が安く引けるなど強弱入り乱れた状況にあり、東京株式市場でも方向感がつかみにくい。
日経平均株価は前週末に目先の底を入れた形だが、全般買い戻しが一巡したことで上値の重さは拭えない。米国では発表された経済指標が低調で景気減速に対する警戒感が強まっており、FRBによる金融引き締め強化の動きと合わせ、買いを手控えさせる背景となっている。東京株式市場でも外国人のリスク許容度低下が懸念される場面で、原油価格が再び上昇基調を強めていることから企業業績への影響も改めて意識されやすいだろう。
東京株式市場でもエムスリーやソフトバンクグループ(SBG)といったハイテク株には売りが優勢となっている。
一方で、決算発表を終え、良好な今期業績見通しを示した銘柄を物色する動きもみられる。そのため下値は限定的で、日経平均は上げる場面も目立つ。前日に堅調な売上高見通しを発表したリクルートが高い。
東京外国為替市場は午前9時2分時点で、1ドル=128円台の後半(16日は1ドル=129円35−37銭)、1ユーロ=134円台の半ば(同134円64−68銭)で取引されている。
個別では、アサヒやキリンHDが売られている。電通グループやT&D、板硝子も安い。半面、ENEOSや出光興産は上昇。川崎汽や郵船も高い。