堅調な展開が期待される
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【オープニングコメント】 堅調な展開が期待される |
11日の日経平均株価は引き続き堅調な展開が期待される。
日経平均株価の予想レンジは、2万1300円-2万1500円。
貿易問題で対立する米中が歩み寄りつつあるとの期待から10日のNYダウ平均は5日続伸し、ほぼ1カ月半ぶりの高値を付け、投資家心理は強気に傾きやすいだろう。
米長期金利が上昇しているうえ、円相場は円安・ドル高方向に振れており、金融や輸出関連など主力株をけん引役に堅調な値動きとなるだろう。
外国為替市場では円相場が1ドル=107円台半ばと円安・ドル高方向に振れており、輸出採算の悪化懸念が和らぐとの見方から景気敏感株に買いが入りやすいことも日本株相場の追い風となる。もっとも、追加の金融緩和の公算が大きい欧州中央銀行(ECB)理事会を12日に控え、買い一巡後は上値の重さが目立つ場面もありそうだ。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、10日の大阪取引所終値比100円高の2万1450円だった。
個別では、金融株に注目だ。10日のNY債券市場では長期金利が一時1.7%台半ばと、1カ月ぶりの水準に上昇した。金利上昇をきっかけに足元では銀行株をはじめとする割安株の買い戻しが進んでいる。きょうも米金利上昇を手がかりに、利ざや縮小懸念が緩和されるとの見方から金融株には買いが入りやすいだろう。
また、米アップル関連株も物色されそうだ。アップルは10日、スマートフォン「iPhone」の新機種を発表した。目玉は上位機種の「11Pro」と「11Pro Max」で背面に3つのカメラを付けた点だ。高機能のカメラ関連の部品を供給するソニーなどには買いが集まりそうだ。
国内では内閣改造・自民党役員人事が発表されるほか、財務省と内閣府が寄り付き前に7〜9月期法人企業景気予測調査を公表する。米国では8月の米卸売物価指数(PPI)が発表になる。
【好材料銘柄】
■ミライト・ホールディングス <1417>
発行済み株式数(自社株を除く)の4.98%にあたる500万株(金額で79億6500万円)を上限に、9月11日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。8月受注高は前年同月比21.1%増の275億円。
■シーイーシー <9692>
今期経常を12%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も3円増額。
■ユナイテッド <2497>
サイバーバズ <7069> [東証M]のマザーズ新規上場に伴う株式売り出しに参加。保有株の一部11万5000株を売却することに伴い、20年3月期第2四半期に営業投資有価証券売却益1億4500万円を計上する。
■アステリア <3853>
投資・経済系YouTuberプロダクションのZeppyと組み、YouTuberによる企業IRコンテンツの配信を開始。
■大王製紙 <3880>
上期最終を一転79%増益に上方修正、通期も増額。
■サムコ <6387>
今期経常は2.4倍増益へ。
■スタジオアリス <2305>
8月単体売上高は前年同月比9.7%増と4ヵ月ぶりに前年実績を上回った。
■MonotaRO <3064>
8月売上高は前年同月比16.0%増と増収基調が続いた。
■綿半ホールディングス <3199>
8月既存店売上高は前年同月比1.2%増と3ヵ月ぶりに前年実績を上回った。
■アールエイジ <3248>
11-7月期(3Q累計)経常は9%減益・通期計画を超過。
■丸千代山岡家 <3399>
上期経常は28%増益で上振れ着地。8月既存店売上高は前年同月比2.8%増と増収基調が続いた。
【主な経済指標・スケジュール】
【国内】
11(水)
7-9月期法人企業景気予測調査(8:50)
5年国債入札
《決算発表》
Hamee、オハラ、太洋基礎、テンポスHD、アマガサ、アゼアス、菊池製作、グッドコムA、GA TECH、日東網、アセンテック、神島化、ハウテレビ、正栄食、ドーム
【海外】
米8月生産者物価指数(21:30)
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。