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131円高と反発、米株高支え
東証プライム市場(前引け)=131円高と反発、米株高支え

1日午前の日経平均株価は前営業日比131円63銭高の2万7933円27銭、東証株価指数(TOPIX)は11.50ポイント高の1951.81と、ともに上昇して午前の取引を終えた。
きょう前場はリスク選好の地合い。前週末の米国株市場でNYダウ、ナスダック指数ともに3日続伸となり、これを受けて総じて買い優勢の展開になった。日経平均は朝方こそ模様眺めの展開だったが、その後下値を徐々に切り上げる動きをみせている。取引時間中に外国為替市場で急速に円高が進行したことで、不安定な値動きとなる場面もあったが、買い意欲は根強く前場は2万7900円台と高値圏で着地している。
 
4-6月期国内総生産(GDP)が2四半期連続でマイナス成長となったが、FRBの大幅利上げを回避できるとの期待から米株式市場は上昇を継続している。また、大型テック企業の決算では、アルファベットとマイクロソフトの決算が想定程に悪くなかったこと、アマゾンやアップルの決算で純利益が減少したものの売上高が増加したこと、などが好感されているようだ。大型イベントを無難に通過したことで個人投資家心理がポジティブに傾いていることは明確となっている。
ただ、株高が継続していくかは市場でも疑問視する声が多い。
 
日本経済新聞社とテレビ東京の7月29〜31日の世論調査で、岸田文雄内閣の支持率は2021年10月の発足以降で2番目に低かったが、相場への反応は限られた。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆6161億円、売買高は6億3690万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1300と、全体の約7割を占めた。値下がりは457、変わらずは79銘柄だった。

 
 
 
業種別株価指数(33業種)は海運業、輸送用機器、空運業、卸売業などが上昇した。下落は電気・ガス業、金属製品など。
 
 
個別では、日本郵船、商船三井などの海運株が上昇、NSユナイテッド海運は一時ストップ高に買われる人気となった。オリエンタルランドも買いが優勢。キーエンスも値を上げた。伯東が急騰し値上がり率トップとなり、キャリアデザインセンター、ミスミグループ本社なども大幅高。信越化、アドテスト、ダイキン、デンソーが上昇した。
 
半面、レーザーテックが売られたほか、ソニーグループの下げも目立つ。富士通も大きく下値を探る展開に。コムチュアが値下がり率トップに売り込まれ、アルプスアルパインも急落した。ソニーG、ソフトバンクグループ(SBG)、KDDIが下落した。

 
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