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続落 コロナ再拡大が重荷
東京株式(前引け)=続落 コロナ再拡大が重荷

28日午前の日経平均株価は続落し、午前の終値は前日比75円04銭安の2万3410円76銭だった。
前日の欧米株安を受け売り優勢の展開となり日経平均は続落した。欧米での新型コロナウイルス感染拡大による経済への影響が懸念されている。外国為替市場で1ドル=104円台前半の推移と円高に振れていることも買い手控えムードを助長した。業種別では保険や造船や証券が安い。
 
新型コロナの再拡大で、米国では外出制限などの措置が広がっている。ドイツでも、メルケル首相がレストラン閉鎖や大型イベント中止などの全国的な措置を検討していると伝わっている。コロナ再拡大への警戒は根強く、日本時間28日午前の米株価指数先物は安く推移した。
 
ただ、市場では「11月の米大統領選を通過すれば、年末に向けて株価は再び上昇する」との声も多い。中長期的な先高期待を背景に下げた局面では買いが入った。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落した。午前のTOPIXは0.61%安だった。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で9647億円、売買高は5億494万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1640と、全体の約75%を占めた。値上がりは446、変わらずは75銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)は保険業、鉄鋼、鉱業、不動産業などが下落。精密機器、情報・通信業などは上昇した。
 
個別銘柄では、2020年4〜9月期の純利益が前年同期比26%減だった富士通は5%安。今期減益見通しを発表した信越化も下げた。従来よりも安い料金プランを発表したKDDIも安かった。NEC、ファナック、キヤノン、トヨタ、スズキも下げた。JFE、国際帝石が続落し、住友鉱は反落。ネットワンの下げがきつく、三菱UFJ、三井不が売られ、東京海上は大幅安だった。
 
一方、今期利益見通しを上方修正したシマノが大幅高。HOYAも大幅高。任天堂は小幅続伸。ファストリ、ソフトバンクグループ、ダイキン、エムスリー、ネクソン、キッコマン、日本電産、レーザーテックも値を上げた。
 
 
東証2部株価指数は前日比40.68ポイント安の6213.17ポイントと3日続落した。
出来高1億2820万株。値上がり銘柄数は134、値下がり銘柄数は222となった。
 
個別では、北日本紡績、神姫バス、歌舞伎座が年初来安値を更新。セキド、FDK、ビットワングループ、宮入バルブ製作所、三井金属エンジニアリングが売られた。
 
一方、ピーエイが一時ストップ高と値を飛ばした。ダイショー、野村マイクロ・サイエンスなど3銘柄は年初来高値を更新。ツインバード工業、ユニバンス、エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート、NCS&A、ヒラノテクシードが買われた。
 
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