反発、米イラン対立への警戒感後退
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【市況】東京株式(寄り付き)=反発、米イラン対立への警戒感後退
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9日の日経平均株価は大幅に反発して始まった。始値は前日比325円53銭高の2万3530円29銭。
前日のNYダウ、ナスダック総合指数など主要株指数が揃って反発に転じており、前日波乱含みに値を下げた日経平均株価もリスクオフの巻き戻しで急反発の展開となっている。
トランプ米大統領が8日(米国時間)の演説で、イランに対する軍事力の行使について「望んでいない」との考えを示し、米イランの武力衝突への警戒感が後退した。米株式相場の上昇も手伝って、投資家心理の改善につながっている。景気敏感株を中心に幅広い銘柄に買いが入っている。
12月のADP全米雇用リポートは非農業部門の雇用者数の伸びが市場予測を大きく上回っており、米景気に対する信頼感が高まったこともリスク選好ムードを助長している。また、米長期金利上昇を背景に外国為替市場ではドル高・円安に振れていることもプラス材料となっている。
ただ、2万3600円近辺では戻り待ちの売りが出ている。中東不安の後退に伴う原油安で、国際石開帝石など原油関連株の一角には売りが目立つ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も大幅に上昇している。
寄り付き時点で業種別では33業種中、石油、鉱業を除き高い。値上がり上位に海運、繊維、精密機器など。
個別では、ファストリやソフトバンクGといった値がさ株が上昇。トヨタ、日産自、ソニーが高く、コマツ、東エレク、三井住友は堅調。スクリンや富士フイルムなど大幅高。安川電や住友重も買われている。
半面、JXTG、国際帝石、ベル24HDが安い。
テクニカル的には日調剤(3341)、富士石油(5017)、前沢工(6489)、ルネサス(6723)、横河電(6841)、ツカモト(8025)、ヤマシタヘルス(9265)が動兆。