弱含みの展開か
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弱含みの展開か |
9日の日経平均株価は9日ぶりに反落。終値は前日比173円安の3万8円だった。
昨日の米株安やここまで8連騰もしてきた反動もあって朝から目先筋の手じまい売りに押される展開に。5カ月ぶりの3万円乗せに多少の敬意を払ったようである。
後場は前場につけた安値を下回り、下げが加速しそうな雰囲気があったが、安値でも2万9900円は割り込まず、終値では3万円を上回った。ローソク足では陽線を形成しており、潜在的な買い意欲は相当強いと思われる。
一方、次期政権に対する政策期待や今後の行動規制緩和見通しなどから相場の下値は限定的。日本株の出遅れ感、割安感もあって、秋相場で日経平均が年初来高値(3万714円)を目指そうとする流れは変わらないだろう。
自民党総裁候補のメディア露出が増えており、物色材料に事欠かない状況は来週も続く。先週は週間で約1486円上昇したが、今週はきょうまでで約880円上昇しており、2週連続で4桁の上昇が見られるかが注目される。なお、欧州では本日、ECB理事会が開催される。政策変更などがあった場合には、欧州発でグローバル市場の振れ幅が大きくなる可能性はある点には留意しておきたい
10日の日経平均株価は、弱含みの展開が続きそうだ。
9日の日経平均株価は、前日まで8連騰し2540円(9.2%)の上昇をみせていた反動などから反落した。
週末要因からポジション調整の売りが出やすいとみられ、「いったんは利益を確定する動きがみられそう」との声が聞かれた。
上昇ピッチの早さが警戒され「当面は日柄調整入りとなり、3万円台を固める動きに入りそう」との見方もあった。
また、同日は9月限株価指数先物・オプションのSQ(特別清算指数)値算出日にあたることから、市場のSQ推定値が意識される場面も想定されるだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(9日現在)
31192.97 ボリンジャー:+3σ(26週)
30806.22 ボリンジャー:+3σ(25日)
30749.56 ボリンジャー:+3σ(13週)
30360.49 ボリンジャー:+2σ(26週)
30008.19 ★日経平均株価9日終値
29929.86 ボリンジャー:+2σ(25日)
29914.49 ボリンジャー:+2σ(13週)
29572.84 6日移動平均線
29528.01 ボリンジャー:+1σ(26週)
29128.11 新値三本足陰転値
29079.42 ボリンジャー:+1σ(13週)
29053.50 ボリンジャー:+1σ(25日)
28922.04 均衡表転換線(日足)
28719.91 均衡表基準線(週足)
28695.53 26週移動平均線
28598.34 均衡表基準線(日足)
28598.34 均衡表転換線(週足)
28409.60 200日移動平均線
ローソク足は8本連続陽線を描いたが、胴体部分が前日の胴体部分に収まる「陽の陽はらみ」を示現して天井圏到達を示唆している。25日移動平均線との上方乖離率は6.50%と過熱ラインの5%を上回っており、RSI(14日ベース)は92.09%に上昇している。
25日線の上向きなどで大勢強気が予想される中、短期的な調整圧力を残して本日の取引を終えた。