【今週の為替市場】どこまで下がるか、米ドル円。
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【為替】【今週の為替市場】どこまで下がるか、米ドル円。
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今週は米ドル円が下値模索する相場付きとなりそうだ。理由は、米中の貿易対立激化の警戒感である。米中の対立の成り行きは、米国の新たな対中関税の発動を皮切りに、人民元安を巡って中国を為替操作国に認定したことや、中国も米国産農産物の一時輸入停止を表明するなど、ここ数日で事態が悪化の方向へ急展開した。
さらに週末には、トランプ米大統領が9月に予定されている米中貿易協議の延期を示唆するとなど、関係悪化が長期化しそうな様相である。このようなわけで今週も米中関連の報道には注意を払いたいが、その他では米国の経済指標に注目だ。というのも、指標結果次第で米利下げ観測の動向に影響が及びそうだからだ。
重要度の高いのは、13日の消費者物価指数、15日の小売売上高、16日の住宅着工件数などである。さて、仮に下落の流れが強まった場合の下値を想定すると、まずは大台105.00円が挙げられる。同水準を下抜けてしまった場合は、2018/3/23安値104.630円が次の下値目標となりそうだ。
[提供:カネツFX証券株式会社]