兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
会員情報作成
ログイン
初めてのお客様は、
『会員情報作成』から登録をお願い致します。
23ドル安と反落、ナスダック連日最高値
【市況】23ドル安と反落、ナスダック連日最高値


3日のNYダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに小反落し、前日比23ドル85セント(0.06%)安の3万9308ドル00セントで終えた。4日の独立記念日の祝日を前に主力株の一部に利益確定や持ち高調整の売りが出た。

この日発表された米経済指標で、労働市場の落ち着きや景気の減速傾向が示された。米連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げに踏み切るとの観測が高まり、長期金利が低下。景気動向に敏感な銘柄が多いダウ平均が下押しされた半面、金利低下の恩恵を受けやすいIT企業などで構成されるナスダックは上昇した。

市場では5日に発表される6月の米雇用統計が注視されている。

独立記念日の前日で米株式市場は午後1時までの短縮取引だった。市場参加者が少なく、薄商いのなか、ディフェンシブ株や景気敏感株の一部に持ち高調整の売りが出た。ダウ平均ではユナイテッドヘルス・グループやメルク、ナイキなどが下落した。ボーイングやアマゾン・ドット・コムなども売られた。

ダウ平均は上げる場面もあった。米サプライマネジメント協会(ISM)が3日発表した6月の非製造業(サービス業)景況感指数が48.8と5月(53.8)から低下し、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(52.8)を下回った。2カ月ぶりに好不況の境目である50も割り込んだ。

同日発表の6月のADP全米雇用リポートでは、非農業部門の雇用者数が前月比で15万人増と、市場予想(16万人増)を下回った。週間の米新規失業保険申請件数は市場予想以上だった。一連の指標を受けてFRBが9月に利下げに動くとの観測が強まった。米長期金利が4.3%台半ばと前日終値(4.43%)を下回って推移し、株式の相対的な割高感も薄れた。

ダウ平均ではセールスフォースやキャタピラー、マクドナルドなどが上げpた。

ナスダック総合株価指数は3日続伸し、前日比159.539ポイント(0.88%)高の1万8188.302で終えた。連日で過去最高値を更新した。複数のアナリストが目標株価を引き上げたテスラが連日で大幅高となった。エヌビディアなど半導体株の買いも目立った。

S&P500種株価指数は3日続伸し、前日比28.01(0.50%)高の5537.02と連日で最高値を更新した。

 




【シカゴ日本株先物概況】

3日のシカゴ日経平均先物は上昇した。9月物は前日比400円高の4万0660円で終えた。同日は日経平均株価が上昇し、米国市場では、米独立記念日の祝日を翌日に控え薄商いとなる中、3営業日ぶりに反落した。ナスダック総合株価指数は、連日で過去最高値を更新したため、シカゴ市場の日本株先物にも買いが優勢となった。

シカゴ日経225先物 (円建て)

40660 ( +60 )


シカゴ日経225先物 (ドル建て)

40705 ( +105 )


( )は大阪取引所終値比

 




【欧州株式市場】
 

■イギリス・ロンドン株価指数

FTSE100 8171.12(+49.92)

3日のFTSE100種総合株価指数は反発し、前日比49.92ポイント(0.61%)高の8171.12で終えた。銅やニッケルなどの先物価格上昇を背景に、英豪リオティントや英アングロ・アメリカンといった資源株が買われた。英航空機エンジン大手ロールス・ロイス・ホールディングスなど資本財関連や、飲食料品・たばこ株にも買いが優勢だった。

英ブリティッシュ・エアウェイズなどを傘下に持つインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)など空運株が上昇した。ドイツ航空大手ルフトハンザが、イタリア国営航空ITAエアウェイズ(旧アリタリア航空)の41%を買収する計画について欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会から承認を得た。IAGもスペインの航空会社を買収する計画で欧州委員会の調査を受けており、計画が進展するとの思惑につながった。

英国では4日に総選挙が実施される。最大野党の労働党が与党・保守党をリードする構図が続いており、今のところ英株式・債券相場に混乱などはみられない。市場では「フランス下院選挙などと異なり、英総選挙は不確実性をほとんどもたらしていない」(ドイツ銀行)との声が聞かれた。

FTSEの構成銘柄では、航空大手インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)が5.39%高と上昇率トップ。格安航空大手イージージェットが4.19%高、産金大手フレスニロが4.08%高と続いた。一方、小売り大手JDスポーツ・ファッションが3.61%安だったほか、プライベート・エクイティ会社3i(スリーアイ)グループが1.22%安だった。

 

 

 

■ドイツ・フランクフルト株価指数

 

DAX 18374.53(+210.47)

3日のドイツ株価指数(DAX)は反発し、前日比210.47ポイント(1.15%)高の1万8374.53で終えた。米利下げ観測や、フランス国民議会(下院)選挙を巡る懸念後退などが投資家心理を支えた。

個別では、防衛大手ラインメタルが4.82%高、医療機器のザルトリウスが4.10%高、エネルギー大手シーメンス・エナジーが3.51%高と上げを主導。半面、ミュンヘン再保険が1.35%安、商用車大手ダイムラー・トラックが1.25%安と売られた。

DAXの構成銘柄以外では、ドイツ航空大手ルフトハンザ株に買いが集まった。3日、イタリア国営航空ITAエアウェイズ(旧アリタリア航空)の41%を買収する計画について、欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会から承認を得たと公表したことが支援材料となった。

 

 

■フランス・パリ株価指数

 

CAC40 7632.08(+93.79)

フランスの株価指数CAC40は反発し、前日比1.24%高で終えた。

 

 


 
a