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小幅続伸、気迷いムードで上値重い展開
東証プライム市場(前引け)=小幅続伸、気迷いムードで上値重い展開
 
17日午前の日経平均株価は小幅に続伸し、前引けは前日比53円98銭高の2万6601円03銭だった。東証株価指数(TOPIX)も2.62ポイント高の1865.88と上昇した。
 
きょう前場は、前日の欧米株市場が高安まちまちだったことから、目先気迷いムードで方向感の見えにくい地合いとなったが、下値では押し目買いニーズが強くプラス圏で推移する時間が長かった。好決算銘柄などを中心に買いが入り全体相場を支えた。一方、原油市況の高騰などが企業業績に与える影響なども警戒され、上値の重い展開を強いられた。結局、日経平均は50円あまりの上昇で前場の取引を終えた。
 
前日のニューヨーク原油先物相場が約2カ月ぶりの高値水準となり、東京株式市場では鉱業や石油石炭製品といった業種の値上がりが目立った。INPEXやENEOSが大幅に上昇して指数を支えた。日本時間17日午前の米株価指数先物が堅調に推移したことも支援材料となった。
 
一方、利益確定売りや戻り待ちの売りが上値を抑えた。エネルギー高は企業収益や個人消費の重荷になるとの懸念も強く、積極的に上値を追うムードにはなりにくいとの声があった。
 
 
市場からは「現地16日のナスダック総合指数は下落したが、その後、ナスダック先物が値を上げ、好感された。また、中国・上海のロックダウン(都市封鎖)が6月に解除されることへの期待感もある。来週前半あたりまでは、リバウンド相場となり、日経平均は2万7000円台回復が想定される」との声が聞かれた。
 
NT倍率は先物中心限月で14.26倍に上昇した。朝方はTOPIX型優位のなかで14.19倍に低下する場面もあったが、同水準に位置する25日線が支持線として機能して切り返す格好となった。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆4392億円、売買高は6億7468万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は975、値下がりは784、変わらずは74だった。
 
業種別株価指数(全33業種)では鉱業、海運業、石油・石炭製品の上昇が目立った。下落は食料品、銀行業、輸送用機器など。
 
個別では、日本郵船、川崎汽船など海運株への買いが目立っているほか、三井松島ホールディングスは出来高を伴い続急騰、INPEXも値を上げた。ファーストリテイリングがしっかり、任天堂、マツダ、NTN、アルプスアル、リコー、ニコンも上昇した。日医工がストップ高で切り返し、レオパレス21も大商いで値を飛ばした。
 
半面、売買代金首位のレーザーテックが軟調、アサヒグループホールディングスやキリンHDが大幅安。電通グループ、SUMCOが安く、ベイカレント・コンサルティングも売りが優勢だった。クロス・マーケティンググループ、マネーフォワードは大幅安となった。
 
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