堅調展開か
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堅調展開か |
あす14日は、日経平均株価が終値で2月16日の年初来高値3万0467円を更新し、1990年8月1日(3万0837円)以来31年1カ月ぶりの高値水準に突き進むかが注目される。13日の同指数は続伸し、3万0447円(前週末比65円高)と高値で引け、直近の高値更新まであと20円強となった。
前週末にかけての急ピッチな上昇による高値警戒感や、米国株安を受けて下落する場面もあったが、売り一巡後は持ち直し、先高期待の強さを印象付けた。
3万0500円を超えてくれば、次のターゲットは取引時間中の高値3万0714円52銭となる。大きな調整を入れることなく一気に取引時間中の高値まで更新できるようであれば、そこから先は、下げづらく上げやすい相場環境がしばらく続く可能性が高い。
買い遅れた向きの押し目買いも指摘されたが、相場の強さは外国人投資家によるものとの見方は多い。先に発表された9月第1週(8月30日−9月3日)の海外投資家の買い越し額は現物・先物合計で6625億円(前の週は3316億円)と大きく膨らみ、相場上昇のけん引役となった。
この流れは続いているとみられ、「彼らはここ(13日の株価水準)から1割高を想定しているような感じだ」との声も出ている。折しも、28日の9月権利付き最終日に向けて配当・株主優待狙いの買いが見込まれほか、配当再投資の先物買いが予想され、需給面での下支え要因として意識されるだろう。
米株が大崩れしなければ、東京株式市場は比較的強さを発揮し、例えば主力株が軟調でも中小型株物色の流れは継続しそうだ。
■上値・下値テクニカル・ポイント(13日現在)
31565.71 ボリンジャー:+3σ(13週)
31550.22 ボリンジャー:+3σ(25日)
31429.01 ボリンジャー:+3σ(26週)
30531.04 ボリンジャー:+2σ(26週)
30506.21 ボリンジャー:+2σ(13週)
30496.28 ボリンジャー:+2σ(25日)
30447.37 ★日経平均株価13日終値
30099.11 6日移動平均線
29916.14 新値三本足陰転値
29633.07 ボリンジャー:+1σ(26週)
29446.70 ボリンジャー:+1σ(13週)
29442.33 ボリンジャー:+1σ(25日)
29313.21 均衡表転換線(日足)
28735.10 26週移動平均線
28701.09 均衡表転換線(週足)
28701.09 均衡表基準線(週足)
28701.09 均衡表基準線(日足)
28455.04 200日移動平均線
ローソク足は下ヒゲを出して10本連続陽線を引いて高値引けし、陽の大引け坊主で買い圧力を明日に持ち越した格好。一方、東証1部の騰落レシオ(25日ベース)は144.37%と2020年6月4日の145.02%以来の水準に上昇。
25日移動平均線との上方乖離率も7.25%と高止まりして強い過熱感を窺わせており、反動安リスクが警戒される。