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底堅い展開か

底堅い展開か
24日の日経平均株価は大幅続伸。終値は前日比1204円高の1万8092円で、3月12日以来、約2週間ぶりの水準まで回復した。1日の上げ幅としては2015年9月9日の1343円高以来の記録。
2月後半に下げ基調が鮮明となって以降、ようやく反発したと言える動きが出てきた。1万7000円はスタートから軽く超え、きっちり1万8000円台に乗せて終えるなど、場中の動きも強かった。もっとも、海外勢の売り方が買い戻しを急いだようである。真のリスクは消えておらず底打ち感はそれほど強くはないだろう。
 
 
明日25日の日経平均株価は、底堅い展開か。
新型コロナウイルスの感染拡大は止まらず、景気悪化懸念は続くものの、目先的に予想を超えるオーバーシュート(感染者の爆発的増加)が起こらなければ、「短期的な悪化は大分織り込んだ」との見方も出ている。特に国内の需給要因が下支えファクターとして意識されており、売りにくいとの指摘は少なくない。
 
少なくとも暴力的な下げは峠を越したとの見方が強まる。ここで売りが一服すれば、日銀が量的緩和に踏み切ってほどなく切り返した格好にもなるわけで、しばらくは日銀期待が相場を下支えしやすい。
水準的には、3月19日の安値1万6358円を下回ることなく、25日線(20318円、24日時点)が控える2万円近辺まで早々に戻すことができるかが、今週から来週にかけての注目点となる。
 
■テクニカル・ポイント(24日現在)
 
22000.25  200日移動平均線
21804.00  13週移動平均線
21698.33  均衡表雲上限(週足)
21210.00  均衡表雲下限(週足)
20383.55  ボリンジャー:-1σ(26週)
20318.31  25日移動平均線
20237.07  均衡表基準線(週足)
20176.78  均衡表転換線(週足)
20082.38  均衡表基準線(日足)
19160.37  ボリンジャー:-1σ(13週)
18346.39  ボリンジャー:-2σ(26週)
18166.51  均衡表転換線(日足)
 
18092.35  ★日経平均株価24日終値
 
17931.02  ボリンジャー:-1σ(25日)
17045.51  6日移動平均線
16552.83   新値三本足陰転値
16516.74  ボリンジャー:-2σ(13週)
16309.24  ボリンジャー:-3σ(26週)
15543.72  ボリンジャー:-2σ(25日)
13873.11  ボリンジャー:-3σ(13週)
13156.42  ボリンジャー:-3σ(25日)
 
ローソク足は胴体部分が長く、上下のヒゲが極端に短い「陽の丸坊主」に似た形状で引け、強い買い圧力を窺わせた。ザラ場安値は昨日上向きに転じた5日線上をキープ。ボリンジャーバンド(25日ベース)では2月21日以来約2カ月ぶりに-1σ上で終了したほか、パラボリックが買いサイン点灯を再開し、底値からの反転トレンド入りを示唆した。
25日線とのマイナス乖離率が10.96%と「売られ過ぎ」の目安となる5%を大幅に超過しており、目先の値戻りし継続が予想される。
 
ただ、一目均衡表の基準線が横ばいから下向きに変化したため弱気相場継続リスクが依然として警戒される。ボリンジャーバンドの1σ分の値幅が2375.86円と大きく、日中の乱高下にも留意したい。
 
 
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