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135円高と堅調、押し目買い優勢
東京株式(前引け)=135円高と堅調、押し目買い優勢


25日午前の日経平均株価は反発し、前週末比135円98銭高の2万8767円43銭で終えた。
 
きょう前場は買い優勢の展開となり、日経平均は反発に転じた。今週は企業の決算発表が本格化するほか、FOMCなどが予定されているが、足もとは先高期待が強い。日経平均は朝方こそ売り買いが交錯し前日終値を下回る場面もあったが、中盤以降は次第に買いが厚くなった。半導体関連の一角が買われ全体相場を牽引する形となっている。
 
今週から発表が本格化する2020年4〜12月期の国内企業決算に対する期待から、買いが優勢だった。半導体関連株や医薬品株を中心に買いが入り、上げ幅は一時150円に接近した。
 
目新しい買い材料は乏しいが「決算発表を前に、第3四半期(20年10〜12月期)の結果がコンセンサスを上回るとの期待感が強い」といい、好決算が発表されるとの見方が相場を支えた。
 
新型コロナウイルス変異種の感染力の強さや、死亡率がこれまでより高い可能性があるなどと報じられるなど、新型コロナの感染拡大に対する懸念材料は残る。もっとも、景気回復が急に止まり、経済が大きく落ち込むとまでの警戒感は市場に広がっておらず、相場への影響は現時点で限られている。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに反発した。
 
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆342億円、売買高は5億3861万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1384と約6割を占めた。値下がりは709、変わらずは92だった。
 
業種別株価指数(全33業種)は医薬品、化学、電気・ガス業などが上昇し、情報・通信業、その他製品、銀行業は下落した。
 
個別では、協和キリンや武田、エーザイなど医薬品株の一角が買われた。ルネサスがにぎわい、東エレク、日本電産は強含み、信越化は上伸した。宇部興、旭化成、住友化、三菱ケミHDなど化学が総じて堅調だった。アルプスアルやニコンも高い。
 
一方、任天堂が安く、神戸鋼や大成建が売られた。シャープ、ソニー、カシオ、パナソニックなど電気機器の一角も安かった。トヨタ、ブリヂストン、ホンダが軟調だった。


東証2部株価指数は、大幅高。出来高1億1578万株。
東芝が値を飛ばしている。同社は22日、東京証券取引所の承認を受け、1月29日付けで、現行の東証2部から同1部へ市場変更になると発表した。名古屋証券取引所においても同2部から同1部へ市場変更となる。東芝オーケーエムも買われた。半面、那須鉄、千代化建はさえない。

 
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