兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
会員情報作成
ログイン
初めてのお客様は、
『会員情報作成』から登録をお願い致します。
NYダウ95ドル高と3日ぶりに反発、米中貿易摩擦の警戒が後退
【市況】NYダウ95ドル高と3日ぶりに反発、米中貿易摩擦の警戒が後退

 
24日のNYダウ工業株30種平均は前日比95ドル22セント高の2万5585ドル69セントと3日ぶりに反発で終えた。
 
トランプ政権による中国通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)に対する禁輸措置を受けてエスカレートする米中間の対立を嫌気し、ダウは前日までの2日間で390ドル近く下落。24日はその反動から買い戻しが入り、ダウは朝方に一時180ドル上昇した。
ロイター通信が23日、米連邦航空局(FAA)が6月下旬にも2度の墜落事故を起こした旅客機「737MAX」について運航再開を認める見通しだと報じ、ボーイング株が1%あまり上昇したのも指数を押し上げた。
メモリアルデーの祝日を前に、売り持ち高を抱えていた投資家の買い戻しも入りやすかった。
 
中国との貿易協議にファーウェイ問題が「含まれる可能性」があると表明。ハイテク産業をめぐる覇権争いに発展した問題も今後の協議で解決される可能性があるとの見方を示し、投資家の過度の警戒感が和らいだ。また、この日の原油先物相場が反発したことで、大手エネルギー株の一角に買いが入ったことなども株価全体を支えた。
中国売上高の比率の高いキャタピラーなどが買われた。
 
ただ、戻りを試す勢いは限定的だった。英国のメイ首相は24日、与党・保守党の党首を辞任する考えを表明した。英国の欧州連合(EU)離脱や、欧州経済の先行き不透明感が重荷だった。
米商務省が24日発表した4月の耐久財受注額は前月から減少した。3月分も下方修正され、企業の設備投資意欲の乏しさが意識されたことも買い手控えにつながった。
 
ナスダック総合株価指数は前日比8.725ポイント高の7637.009で終えた。アナリストが3年以内に株価が6割あまり上昇するとの見方を示したアマゾン・ドット・コムが買われた。ネットフリックスなど主力株の一角も買われた。
 
NYダウ工業株30種(ドル)
25,585.69+95.22
S&P500種
2,826.06+3.82
ナスダック
7,637.009+8.725
NY金(ドル/トロイオンス)
1,283.60−1.80   
NY原油(ドル/バレル)
59.02+1.11
円・ドル
109.29 - 109.30−1.00
 

 

【シカゴ日本株先物概況】

シカゴ日経平均先物は反発した。
6月物は前日比265円高の2万1125円で終え、大阪取引所の終値を25円上回った。米中貿易摩擦の悪化懸念がやや後退し、日経平均先物は米株式とともに買われた。
トランプ米大統領の発言を手掛かりに、米中貿易摩擦の長期化回避が意識された。
 
一方で4月の米耐久財受注額が前月比で減少し、設備投資の鈍化への警戒感から売りに押される場面もあった。
 
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
21125 ( +25 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
21130 ( +30 )
( )は大阪取引所終値比
 



【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100種総合株価指数は反発した。前日の終値に比べ46.69ポイント高の7277.73で引けた。
米中貿易交渉が進展するとの期待から、欧州各国株式相場は上昇した。英国もつれ高となった。原油と銅の相場上昇を背景に、資源株が買われ、株価指数を押し上げた。
英国の欧州連合(EU)離脱が行き詰まり、メイ首相が辞意を表明した。しかし、「首相の演説に対する反応はほぼなかった」との指摘が聞かれた。アジアや米国の株高が相場を後押しした。
指数構成銘柄全体の約7割が上昇。資源株が上げをけん引した。
個別銘柄では、ロシア鉄鋼大手エブラズが3.4%高。情報・出版のインフォーマは、1〜4月の業績が良好で通期の目標達成にも自信を示したことから、大幅高となった。
携帯電話サービスのボーダフォン・グループと、保険のリーガル・アンド・ゼネラル(L&G)はともに、アナリストによる投資判断引き上げなどが好感され上がった。医薬品株も上昇した。
 
半面、航空大手インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)が2.2%安とふるわず。通信大手BTは1.1%安、民放大手ITVは1.2%安とそれぞれ軟調だった。
 

■ドイツ・フランクフルト株価指数
ドイツ株式指数(DAX)は反発した。終値は前日と比べて58.63ポイント(0.49%)高の12011.04だった。トランプ米大統領が中国の譲歩で貿易交渉は早期に妥結すると語ったことから、欧州各国株式相場は上昇した。
 
個別では、ドイツ取引所とミュンヘン再保険、重電のシーメンスの値上がりが目立った。半導体のインフィニオンテクノロジーズと鉄鋼のティッセン・クルップは下落した。
 

■フランス・パリ株価指数
CAC40  5316.51 +35.14


 
a