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「殿ご乱心の後始末」
「殿ご乱心の後始末」
「殿ご乱心の後始末」
 
火曜のNY株式市場で主要株価指数は1%を超える上昇と反発。
中国人民銀行は対ドル基準値を1ドル=6.9683元と市場予想よりも元高水準に設定。
「中国側が人民元の安定化に向けた動きを見せたことで米中貿易摩擦を巡る懸念が後退」との観測だ。
カドロー米国家経済会議(NEC)委員長が「トランプ大統領は中国との貿易交渉継続を望んでいる。
政府としてさらなる協議に向け9月に中国の使節団を迎えることを依然検討している」とコメント。
これも好感された。
NYダウはほぼ高値水準で引けS&P500とNASAQは7日ぶりに反発。
結局、株価史上最高値圏という格好の場面でのトランプ大統領の対中国強硬姿勢はいつものこと。
各指数が200日線を下回らずに反発したことはそれを物語っている。
VIX指数は20.07と低下。
SOX指数は1%超の上昇。
ダウ輸送株指数も反発した。
2年国債利回りは17年10月以来の低水準となる1.529%を付けた。
前日1.672%まで低下していた10年国債利回り1.72%水準。
2年債と10年債のスプレッドは一時0.11%まで縮小。
9月17─18日のFOMCで少なくとも0.25%の利下げが行われる可能性は100%だ。
リスク資産への選好度は低下しドル円は106円台半ばでの推移。
前日22ポイントまで低下した恐怖と欲望指数は27ポイント。
超ビビリからビビリとリスク度合いは低下した。
うまい具合に「殿ご乱心」の後始末を付けた格好となった。
因みに87年以降のS&P500の続落記録トップは2016年11月4日の9日。
6日続落は歴代7位だった。
 
 
火曜の日経平均は寄り付き395円安、一時620円安まであって終値134円安。
売り一巡後の戻りの要素は中国人民銀行が人民元の基準レートを1ドル=6.9元と前日より元高に設定したこと。
105円台だったドル円は106円台。
マイナススタートだった中国株も下げ渋ったことから一気に下げ幅縮小。
3日連続で3ケタの下落となったが日足は下ヒゲをつけた実体の長い陽線。
「当面の底打ちが期待できそうな形状」という見方だ。
日中値幅497円は今年最大となった。
13週線(21210円)や26週線(21338円)の上抜けに期待感も出てきた。
「一見すると何事もなかったかのような風情」と市場はゲンキンだ。
マザーズ指数がプラスとなったのは好兆とみたいところ。
東証1部の売買代金は2兆6367億円。
値上がり766銘柄、値下がり1291銘柄。
新高値14銘柄。新安値692銘柄と今年最高。
騰落レシオはおかげさまで84.05まで低下した。
日経平均のPBR1倍割れは許さないという意思が垣間見えた格好。
因みにPBR1倍割れは「赤字企業が全体の1→3割にならなければ起こらない」というのが経験則。
ボリンジャーのマイナス3σ(20583円)はヒゲで下抜けたが終値では上回った。
マイナス3σは許さない格好だ。
空売り比率は48.7%と50%割れ。
ただ100日連続の40%超え。
日経平均のPERは11.65倍でEPSは1766円。
BBRは1.03倍でBPSは19985円。
25日線からは4.2%、200日線からは3.8%のマイナスかい離。
まだ第一次限界水準からは脱していない。
サイコロは5勝7敗で41.7%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲7.395%。
買い方▲12.571%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲4.014%。
買い方▲17.016%。
8月2日時点の信用買い残は1193億円増の2兆3144億円。
2週間ぶりの増加で3月29日以来約4ヶ月ぶりの水準を回復。
同信用売残は620億円減の8902億円。
日経HVは15.5、日経VIは23.00。
東証REIT指数は2026ポイントと反発し07年10月以来11年10ヶ月ぶりの高値水準を回復。
シカゴ225先物終値は大証日中比95円高の20625円。
高値20645円、安値19890円。
先行して5日続落(S&Pは6日続落)したNY株は落ち着いた。
気学では「変化を起こす重要日。後場の足取りを注視」。
木曜は「前場の足取りに逆行して動く日」。
金曜は「安寄りは買いなれど上放れ高きは売り狙え」。
一応SQ週の荒れる水曜日。
先月のSQ値は21742円。
以下今年のSQ値。
20000円台は1月しかない。
1月SQ値は20290円。
2月SQ値は20481円。
3月SQ値は21348円。
4月SQ値は21870円。
5月SQ値は21451円。
6月SQ値は21060円。
7月SQ値は21742円。
5月の連休明けの下落は7日から14日までの1週間で約1400円の下落。
今回の当てはめれば19800円という計算だった。
ほぼ達したと考えて良いのかも知れない。
「市場関係者の言うとおり『リセッションだ!大変なことになる!』と思いましたら、保有株の半分以上が赤くなりました」。
そんな声もあった。
 
4→6月期決算集計状況。
全体の57.6%が通過した。
4→6月期売上高は△0.6%、同経常利益は▲11.5%、同純利益は▲9.6%。
通期売上高は△1.3%、同経常利益は▲2.7%、同純利益0.0%。
着実に良くなってきている。
 
遠大な時間軸も見かけた。

米国の景気拡大は過去最高の122ヶ月=10年2ヶ月。
リーマンショックという100年に一度の恐慌を挟んでNYダウから米国景気を見てみると・・・。
1982年10月からNYダウは上昇を開始している。
上昇期間は37年。
 
 
NYダウは311ドル高の26029ドルと6日ぶりの反発。
ほぼ高値圏で引けた。
NASDAQは107ポイント高の7833ポイントと7日ぶりに反発。
S&P500は37ポイント高の2881ポイントと7日ぶりの反発。
ダウ輸送株指数は132ポイント高の10172ポイント。
SOX指数は1.28%上昇。
VIX指数は20.07と低下。
3市場の売買高は79.3億株。
225先物CME円建ては大証日中比95円高の20625円。
ドル建ては大証比100ポイント高の20630ポイント。
大証夜間取引終値は日中比120円高の20650円。
ドル円は106.54円。
10年国債利回りは1.715%。
 
 
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
★日東工業(6651)・・・動兆
 
日東工業に注目する。
同社は電設資材のキャビネット、配電盤大手。
マイクロニッチトップ企業だ。
昨年末買収の北川工業が情報通信関連で寄与。
北川工業の電磁波抑制技術を活用しFA分野で共同開発も進行。
コインパーキング向けのキャビネット、サーバー向けのシステムラック、EV充電スタンド向けなど拡大。
車の電子化や5G普及は追い風。
「コト価値」の創造による事業拡大進行。
学校のクーラー導入なども追い風。
ワンデーデリバリーの物流システムは財産だ。
実質無借金経営。
決算発表は8日の予定。


(兜町カタリスト櫻井)

 
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