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NYダウ211ドル高、政局不安が後退
【市況】NYダウ211ドル高、政局不安が後退

7日のNYダウ工業株30種平均は3日続伸し、前日比211ドル73セント(0.7%)高の3万1041ドル13セントと連日で過去最高値を更新した。
米南部ジョージア州の上院選決選投票は、民主党が2議席とも確保し、上下両院で主導権を握る構図となった。バイデン次期大統領が主張する大規模な財政出動実現への期待が高まり、幅広い業種が買われた。
前日には、トランプ米大統領の支持者が米議会を一時占拠し、大統領選でのバイデン次期大統領の勝利を確定する手続きを妨害する事態となった。その後、手続きを再開し、選挙結果が確定。トランプ氏が「秩序だった政権移行」を表明したことが、安心感につながった。
 
7日発表の昨年12月のサプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数は57.2と、市場予想に反して前月(55.9)から上昇した。コロナ禍でサービス業の業績が悪化するとの懸念がやや和らいだのも投資家心理を上向けた。市場予想も上回り買いが優勢となった。
 
ナスダック総合株価指数は反発し、前日比326.686ポイント(2.6%)高の1万3067.480と初の1万3000台で終えた。S&P500種株価指数は同55.65ポイント(1.5%)高の3803.79となり、主要3指数がそろって過去最高値を付けた。
 
相場のけん引役はハイテク株。前日には長期金利の上昇を嫌気した売りに押されたが、7日は追加経済対策などで米景気回復が勢いづけば収益機会が増えるとの期待が強まった。
スマートフォンのアップルとソフトウエアのマイクロソフトはともに約3%上昇し、エヌビディアなど半導体株も軒並み買われた。アナリストが目標株価を大幅に引き上げた電気自動車のテスラは8%高で終えた。
 
米債券市場で長金利の上昇が続き、利ざや拡大を見込んだ金融株の買いも続いた。JPモルガン・チェースは3%高、ゴールドマン・サックスは2%高で終えた。一方、環境対策に積極的な民主党政権下で化学物質の規制が強化されるとの見方から、アナリストが投資判断を「売り」に引き下げた工業製品・事務用品のスリーエム(3M)は3%安。飲料のコカ・コーラなどディフェンシブ株もさえなかった。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
31,041.13+211.73
S&P500種
3,803.79+55.65
ナスダック
13,067.480+326.686
NY金(ドル/トロイオンス)
1,908.60−45.80
NY原油(ドル/バレル)
50.92+0.29
円・ドル
103.81 - 103.82+0.45
 

【シカゴ日本株先物概況】


7日のシカゴ日経平均先物は続伸した。
3月物は前日比280円高の2万7595円で引け、7日の大取終値を155円上回った。民主党が上下両院で過半数を占め、新政権は大型経済対策を導入しやすくなるとの期待から買われた。
7日発表の昨年12月のサプライマネジメント協会(ISM)の非製造業景況感指数が景気改善を示したことも支援材料となった。
 
この日の3月物高値は2万7645円、安値は2万7300円。

 
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
27595 ( +155 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
27625 ( +185 )
( )は大阪取引所終値比
 
 
 


【欧州株式市場】

 
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 6856.96(+15.10)
7日のFTSE100種総合株価指数は4日続伸した。前日の終値に比べ15.10ポイント(0.2%)高の6856.96と、終値ベースで2020年2月下旬以来、約10カ月半ぶりの高値で引けた。上昇と下落の銘柄数はほぼ拮抗した。
この日のFT指数は高寄り後にジリ安となり、いったん6800を割り込んだ。しかし、午後に入って米株価が上昇するとFT指数も値を上げ、終盤にかけて切り返した。
米国の大規模な経済対策への期待感が買いを支えた。鉱業株の上昇が株価指数を押し上げた。
 
個別銘柄では、スーパーマーケットのセインズベリーは7%近く上げた。クリスマス時期の業績が良好で2021年3月期通期の利益見通しを引き上げたことが好感された。通信のBTも買われた。
一方、不動産投資信託(REIT)のブリティッシュ・ランドと、自動車売買ウェブサイトを運営するオート・トレーダー・グループはともに4%超下落した。
 
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 13968.24(+76.27)
7日のドイツ株式指数(DAX)は続伸した。終値は前日と比べて76.27ポイント(0.6%)高の1万3968.24だった。前日に引き続き、終値ベースで過去最高値を更新した。
米国の大規模な経済対策が期待され、買いが広がった。
 
個別銘柄では、ハイデルベルクセメントは、アナリストが投資判断を引き上げたことなどを受けて4%近く上昇した。自動車のダイムラーも、アナリストによる株価目標引き上げなどが好感され買われた。半面、新株発行増資を実施した料理宅配大手のデリバリーヒーローは売られた。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5669.85(+39.25)
 
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