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反落31ドル安、ナスダックは5日連続の最高値
【市況】反落31ドル安、ナスダックは5日連続の最高値
 
8日のNYダウ工業株30種平均は反落し、前週末比31ドル08セント(0.07%)安の3万9344ドル79セントで終えた。
ダウは序盤270ドル超上昇した。ただ、IT大手セールスフォースや、マクドナルドなど幅広い銘柄が売られ、マイナス圏に沈んだ。
 
市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月にも利下げに踏み切るとの観測が高まっている。こうした中、11日発表のCPIがインフレ鈍化の基調が進むかどうかに加え、パウエルFRB議長が9、10両日に行う議会証言の発言を見極めたいとの思惑から、活発な取引が手控えられた。
半面、米株相場の上昇に対して出遅れ感のある銘柄への買いが目立ち、指数を下支えした。

FRBのパウエル議長が9〜10日に上下両院で議会証言に臨むほか、11日には6月の米消費者物価指数(CPI)が発表される。市場では「物価指標がインフレの高止まりを示せば株高の継続に問題が生じる」との指摘がある。一連の重要日程の内容を見極めようと、多くの投資家が慎重姿勢を強めた。

ただ、ダウ平均は上昇する場面があった。インテルが6%高となり、投資家心理を下支えした。アナリストが今後の出遅れ修正が期待できる人工知能(AI)関連銘柄としてインテルを挙げたことが材料視された。ホーム・デポやダウにも出遅れ感に着目した買いが入った。

前週末発表の6月の米雇用統計は労働需給の緩和を示した。賃金インフレが落ち着き、FRBが利下げに転じやすくなるとの見方が根強いのも支えとなった。

そのほかの個別ではナイキやセールスフォース、ビザが下落した。マクドナルドやシスコシステムズにも売りが出た。半面、トラベラーズやIBM、プロクター・アンド・ギャンブルは上昇した。

ナスダック総合株価指数は5日続伸した。前週末比50.979ポイント(0.27%)高の1万8403.738で終え、連日で最高値を更新した。エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)といった半導体関連の上昇が目立った。

S&P500種株価指数は前週末比5.66ポイント(0.10%)高の5572.85と連日で最高値を更新した。主力株の一部には利益確定売りが出やすく、指数の上値は重かった。
 
 
 

【シカゴ日本株先物概況】
 
8日のシカゴ日経平均先物は下落した。9月物は前週末比125円安の4万910円で終えた。この日は最高値圏にあった日経平均株価が下落しておりシカゴ市場の先物にも売りが優勢となった。
NYダウ平均は、6月の米消費者物価指数(CPI)の発表を週内に控えて様子見姿勢が強まる中、反落した。

 
シカゴ日経225先物 (円建て)
40910 ( +60 )

シカゴ日経225先物 (ドル建て)
40955 ( +105 )

( )は大阪取引所終値比





【欧州株式市場】
 
 
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 8193.49(-10.44)
 
8日のFTSE100種総合株価指数は小幅に続落し、前週末比10.44ポイント(0.12%)安の8193.49で終えた。原油先物相場の下落を背景に英BPなどエネルギー株が下げ、指数を下押しした。フランスやドイツなど欧州の他の主要株式相場が上昇した場面で、英国株相場もつれて上昇する場面があったが、買いの勢いは続かなかった。

FTSEの構成銘柄では、資産運用大手シュロダーが1.99%安、エネルギー小売り大手セントリカが1.97%安、産金大手フレスニロが1.85%安と下げを主導。一方、保険大手ビーズリーは3.56%高、小売り大手B&Mヨーロピアン・バリュー・リテールは2.93%高、航空大手インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)は1.97%高と買われた。

 
 
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 18472.05(-3.40)
 
8日のドイツ株価指数(DAX)は横ばい圏だった。
前週末比3.40ポイント(0.01%)安の1万8472.05で終えた。7日投開票されたフランス国民議会(下院)の決選投票では、左派連合が最大勢力となった。
極右勢力の躍進は阻止されたものの、いずれの勢力も過半数には届かず、政局が再び不安定になりかねないとの懸念は残る。
 
ドイツを含む欧州の主要株式相場は上昇する場面があったものの、買いの勢いは続かなかった。
 
個別では、エネルギー大手イーオンが1.51%安、分子診断大手キアゲンが1.48%安、電力大手RWEが1.46%安と売られた半面、ミュンヘン再保険は2.91%高、ハノーバー再保険は2.75%高、防衛大手ラインメタルは1.81%高と相場を支えた。
 
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 7627.45(-48.17)
 
フランスの株価指数CAC40は続落し、前週末比0.62%安で終えた。午後にかけてBNPパリバやソシエテ・ジェネラルなど銀行株に売りが膨らんだ。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン(LVMH)など高級ブランド株の一角も下げた。サノフィなどヘルスケア関連の銘柄には買いが入った。

 
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