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上値の重い展開か

上値の重い展開か
26日の日経平均が大幅続伸。終値は前日比529円高の2万1271円で、3月5日以来、およそ2カ月半ぶりの水準まで回復してきた。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が全面解除され、経済活動再開の期待が高まった。大規模な経済対策が検討されていることも投資家心理を上向かせた。先物では外国人の売りポジションが高く積み上がっており、その買い戻しが一気に入ったことも本日の2万1000円台乗せに貢献している。
 
 
明日27日の日経平均株価は、上値の重い展開か。
政府は25日に緊急事態宣言の全面解除を決定し、経済活動再開への期待が強まり、足元の株価は順調に値を戻している。需給面では買い戻しが主体となり、その流れは続く可能性がある。
ただし、26日の日経平均株価は週初からの連騰で合計880円超の上昇を演じ、戻りピッチが速いとの見方も出ている。同指数は3月5日以来、約2カ月半ぶりに2万1000円台を回復したが、同水準近辺では、下げ過程にあった2月下旬から3月下旬にかけての3兆〜4兆円台が当たり前だった時を思えば静かなもの。あの時の波乱相場の裏返しで怒涛の買いが押し寄せているという印象ではない。逆に戻り売りを警戒する向きもある。
 
 
■テクニカル・ポイント(26日現在)
 
23304.89  ボリンジャー:+3σ(13週)
22158.94  均衡表雲上限(週足)
22000.60  ボリンジャー:+2σ(13週)
21656.43  200日移動平均線
21566.51  ボリンジャー:+3σ(25日)
21452.08  26週移動平均線
21278.32  均衡表雲下限(週足)
 
21271.17  ★日経平均株価26日終値
 
21048.08  ボリンジャー:+2σ(25日)
20696.31  ボリンジャー:+1σ(13週)
20663.65  6日移動平均線
20580.61  均衡表転換線(日足)
20529.64  ボリンジャー:+1σ(25日)
20433.45  新値三本足陰転値
20315.22  75日移動平均線
20237.07  均衡表基準線(週足)
20176.78  均衡表雲上限(日足)
20093.30  均衡表基準線(日足)
20011.20  25日移動平均線
19492.77  ボリンジャー:-1σ(25日)
 
ローソク足はマドを空けて胴体の長い大陽線を示現し、強い買い意欲を窺わせた。3月19日安値から25日高値までの上げ幅を4月安値に当てはめたN計算値20852.69円やボリンジャーバンド(25日ベース)の+2σ(21039.56円)を突破し、上値拡張局面の継続が予想される。
 
本日終値の25日線との上方乖離率が6.29%、東証1部の騰落レシオ(25日ベース)が132.95%といずれも買われ過ぎを示す5%、120%を上回っているため、短期的には過熱感が意識される。
しかし、下降を続けてきた13週線が上向きに転換しており、スピード調整を挟みながらの上昇トレンド延長が期待できよう。


 
【明日の好材料銘柄】
 
■Mipox <5381>
20年3月期の連結経常損益は1億6500万円の赤字(前の期は2億5300万円の赤字)に赤字幅が縮小し、21年3月期は1億1000万円の黒字に浮上する見通しとなった。
 

■ダイドーグループホールディングス<2590>
21年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常損益は5.5億円の黒字(前年同期は1.4億円の赤字)に浮上して着地した。併せて、従来の通期業績予想(連結経常利益は24億円)を取り下げ、未定に変更した。直近3ヵ月の実績である2-4月期(1Q)の売上営業損益率は前年同期の-0.3%→2.0%に改善した。
 
 
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