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小幅続伸、地政学リスク後退も上値に重さ
東京株式(前引け)=小幅続伸、地政学リスク後退も上値に重さ
【前引け概況】

16日午前の日経平均株価は小幅続伸した。午前の終値は前週末比55円68銭高の2万1834円42銭だった。
朝方は、時間外取引での米株価指数先物高を支えに買いが先行した。米英仏によるシリア攻撃は「一過性となる」との見方が市場で広がり、地政学的リスクがいったん後退している。円高の動きが一服したこともあり、朝方から海外勢を中心とした日本株の買いを誘い、指数を押し上げた。上げ幅が一時、100円を超える場面もあった。
一巡後は、上値が重く前引けにかけて2万1800円台前半で推移した。
 
市場からは「シリア空爆はとりあえずのアク抜けとなった。地政学リスクや貿易問題が大きく悪化しなければ、極度に警戒する必要はない。ただ、日米首脳会談(米東部時間17-18日)を控えており、見極めたいとして手控えられよう」との声が聞かれた。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆211億円、売買高は7億363万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は939と、値下がりは1042、変わらずは100だった。
 

個別では、13日の取引終了後に2019年2月期の連結純利益が前期比13%増になりそうとの見通しを発表したキリン堂HDが高い。マネックスグループが大商いで高く、ソニーも堅調。資生堂も上昇した。アステラスや大日本住友など医薬株も上げている。ブロンコビリーが大幅高、コスモス薬品も値を飛ばした。
 
一方、13日の米国株式市場でJPモルガン・チェースなど金融株の下げを受け、東京株式市場でも大手銀行株に売りが波及。三菱UFJやみずほFGなどメガバンクが安い。
任天堂、ファーストリテイリングが軟調、ヤマダ電機も下落した。
 
東証2部株価指数は前週末比38.57ポイント安の7008.76ポイントと反落した。
出来高5291万株。値上がり銘柄数は127、値下がり銘柄数は283となった。
 
個別では、北陸電話工事、アイケイ、はごろもフーズ、Oak キャピタル、関門海など12銘柄が年初来安値を更新。黒谷、JMACS、ファーマフーズ、パシフィックネット、アドテック プラズマ テクノロジーが売られた。
 
一方、ダイナック、ケー・エフ・シー、クワザワが年初来高値を更新。倉庫精練、ケミプロ化成、グローバルダイニング、パス、アサヒ衛陶が買われた。
 

 
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