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NYダウ反落710ドル安、コロナ感染の拡大を懸念
【市況】NYダウ反落710ドル安、コロナ感染の拡大を懸念
 
24日のNYダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落し、前日比710ドル16セント(2.7%)安の2万5445ドル94セントで終えた。
 
世界の新型コロナウイルス感染が拡大しており、投資家心理を冷やした。景気敏感株を中心に幅広い銘柄が売られ、ダウ平均の下げ幅は800ドルを超える場面もあった。
 
ロイター通信の集計によると、23日の米国の新型コロナ新規感染者は3万5588人と、危機が始まって以来、過去2番目の多さとなった。トランプ大統領が遊説に訪れた西部アリゾナ州では、3591人と過去最多を記録。南部テキサス州でも入院患者が急増し、医療現場の混乱を招いている。全米50州のうち半分以上の州で感染者が増加傾向にあり、市場では経済活動が再び停滞することへの懸念が広がった。
 
ニューヨーク州のクオモ知事が24日、感染者数の多い州からの旅行者について、14日間の自主隔離を求める方針を示した。24日時点ではフロリダやテキサスなど9州が対象となり、移動制限が米経済の回復に水を差すとの見方が出た。
 
国際通貨基金(IMF)は24日、最新の世界経済見通しで、2020年の成長率をマイナス4.9%と4月時点の予測(マイナス3.0%)から下方修正した。新型コロナの感染拡大が収束せず、景気回復が想定より鈍いと分析。1930年代に深刻化した大恐慌以来の不況に陥ると警告したことも投資家心理を冷やした。
 
景気敏感株の下げが目立った。銀行のバンク・オブ・アメリカとシティグループは4%安。米国内の移動制限の再開が警戒され、デルタ航空など空運株は軒並み大幅安となった。旅客需要の低迷が航空機受注に響くとの見方から、航空機のボーイングも6%下げた。
 
このところ上昇基調にあったハイテク株も利益確定売りに押された。前日に上場来高値を更新したソフトウェアのマイクソフト、スマートフォンのアップル、ネット通販のアマゾン・ドット・コムはいずれも安い。
セクター別では、エネルギーの下げが目立った一方、公益事業の下げは最小にとどまった。
ナスダック総合株価指数は9営業日ぶりに反落した。前日比222.20ポイント(2.2%)安の9909.17で終えた。
 
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
25,445.94−710.16
S&P500種
3,050.33−80.96
ナスダック
9,909.166−222.203
NY金(ドル/トロイオンス)
1,775.10−6.90
NY原油(ドル/バレル)
37.98−0.03
円・ドル
107.09 - 107.10+0.50

 

【シカゴ日本株先物概況】

 
24日のシカゴ日経平均先物は続落した。
9月物は前日比280円安の2万2225円で引け、24日の大取終値を235円下回った。新型
 
米国が欧州連合(EU)と英国からの輸入品に対し新関税を検討しており欧米貿易戦争勃発への懸念が浮上した。
また、コロナウイルスの感染第2波への警戒感が広がった。フロリダやテキサスなどの感染拡大を受け、ニューヨーク州などが24日に感染者数の多い州からの訪問者に自主隔離を要請すると発表した。感染拡大による経済再開の遅れが懸念された。
 
この日の9月物安値は2万2040円、高値は2万2610円
 
 
シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
22225 ( -235 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
22285 ( -175 )
( )は大阪取引所終値比



【欧州株式市場】

 
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 6123.69(−196.43)
24日のロンドン株式市場で、FTSE100種総合株価指数は反落した。前日の終値に比べ196.43ポイント安の6123.69で引けた。
FT指数は寄り付きから大幅安となり、終盤に下げ幅を広げた。英通貨ポンドは下落したが、支援材料としての効果は限定的だった。
 
新型コロナウイルスの感染再拡大や米欧の貿易摩擦激化を懸念した売りが幅広い銘柄で出た。米政府は欧州の航空機大手エアバスへの補助金が不当だとして、欧州連合(EU)各国や英国に課している報復関税の拡大を検討すると発表した。
 
国際通貨基金(IMF)は24日改定した経済見通しで、英国の国内総生産(GDP)は前年比10.2%減と予測。英イングランド銀行(中央銀行)のデータと比較すると、大寒波があった1709年以来、311年ぶりという記録的なマイナス成長で、改めて新型コロナ流行による景気悪化が意識された面もあった。
 
個別銘柄では、欧州航空大手インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)が8.5%安。医療機器大手スミス・アンド・ネフューは7.5%安、外食・ホテル大手ウィットブレッドは7.1%安、英航空機エンジン製造大手ロールス・ロイスと英資産運用大手スタンダード・ライフ・アバディーンは各5.5%安と売られた。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 12093.94(−429.82)
24日のドイツ株式指数(DAX)は反落した。終値は前日と比べて429.82ポイント安の1万2093.94だった。DAXを構成する全30銘柄が下げた。
きのうの6月製造業PMI速報値に続き6月Ifo企業景況感指数が市場予想を上回る結果となったが、新型コロナ感染拡大への警戒感が根強く、売り優勢の展開だった。
 
米政府は、欧州の航空機大手エアバスへの補助が不当だとして、欧州連合(EU)各国に課している報復関税の拡大を検討すると発表。米欧の貿易摩擦の激化を懸念した売りが出た。国際通貨基金(IMF)が24日改定した世界経済見通しで、2020年の成長率をマイナス4.9%と、4月時点から下方修正した点も投資家心理の悪化につながった。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 4871.36(−146.32)
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