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【今週の展望】下落続くユーロの動向に注目か
【為替】【今週の展望】下落続くユーロの動向に注目か
[概況]

 
今週の外国為替市場は、ユーロの動向に注目が集まりそうだ。ユーロは、ウィルス感染拡大に起因する中国景気減速による欧州の対中貿易へのネガティブインパクトや、独与党党首の解任騒動に伴うドイツ政局不安等、ユーロ売り材料が続き下値模索の展開が続いているが、そのようななかユーロ/米ドルは先週、昨年10月の安値を割り込んで1.0828まで安値を更新、2017年5月以来の水準へと下落した。IMMにおける投機筋ユーロネットポジションは2月11日時点で91,488枚の売り越しと、ここ半年ほどの平均的な水準(65,000枚程)から売り越しの規模が拡大しており、市場のユーロ売りに対するセンチメントが強まったことを物語っている。
過去をみれば、20万枚超までユーロ売りポジションが積まれたこともあり、更なるユーロ安への警戒が必要となりそう。
 
ユーロ/米ドルは2017年1月安値の1.0339、ユーロ円は昨年9月安値の115.87円が下値目標として意識されそうだ。一方で、米ドル円は引き続き110.00円の大台を巡る攻防が焦点となる。手掛かりとして、17日の本邦GDPや20日の米新規失業保険申請件数等の発表指標があるが、影響は限定的となりそう。むしろ、日本国内での感染拡大の兆しが強まってきた、新型コロナウィルスの関連報道による市場のリスク嗜好の変化に注意をすべきであろう。
 

[提供:カネツFX証券株式会社]
 
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