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NYダウ反落、58ドル安 半導体関連が軟調
【市況】NYダウ反落、58ドル安 半導体関連が軟調

9日のNYダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落し、前日比58ドル13セント(0.2%)安の3万2774ドル41セントで終えた。半導体大手の業績予想の下方修正が相次ぎ、ハイテク株への売りが優勢となった。
ただ、7月の米消費者物価指数(CPI)の発表を10日に控えて積極的な売りは限られ、相場の下値は堅かった。

先週発表された7月の米雇用統計が予想を超える労働逼迫(ひっぱく)状況を示したのを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)が大幅利上げを継続するとの観測が強まっている。10日に発表予定の7月のCPIは、原油価格の下落を受けて伸びが鈍化すると予想されているが、家賃などのサービス価格は堅調な伸びを示しており、FRBが重視する「エネルギーと食料価格を除くコア指数の上昇圧力は強い」とみられている。

CPIが予想を上回る伸びを示せば、大幅利上げ観測がさらに強まる恐れもある。内容を見極めたい投資家が多く、積極的な取引は控えられた。

半導体のマイクロン・テクノロジーは9日、パソコン向けなどの需要減を理由に2022年6〜8月期の売上高見通しを引き下げた。9〜11月期も厳しい環境が続くという。前日には同業のエヌビディアも見通しを下方修正しており、収益懸念から半導体を中心にハイテク株に売りが広がった。ダウ平均の構成銘柄では、半導体のインテル、顧客情報管理のセールスフォースが安い。

一方、ディフェンシブ株が買われ、相場を支えた。保険のトラベラーズや外食のマクドナルド、製薬のメルクが高い。米原油先物が高くなる場面があり、石油のシェブロンも買われた。

ナスダック総合株価指数は3日続落し、前日比150.530ポイント(1.2%)安の1万2493.929で終えた。マイクロンとエヌビディアはともに4%下げた。7月の中国での出荷台数が6月に比べ急減したと伝わった電気自動車のテスラも売られた。


 

【シカゴ日本株先物概況】

9日のシカゴ日経平均先物は下落した。9月物は前日比305円安の2万7820円で引け、9日の大取終値を140円下回った。
翌日に7月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えて様子見姿勢が強まる中、小幅反落した。
米株式市場でハイテク株が売られ主要株価指数が下げたため、日経平均先物に売りが波及した。


シカゴ日経225先物9月限 (円建て) 
27820 ( -140 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て) 
27840 ( -120 )
( )は大阪取引所終値比






【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7488.15(+5.78)
9日のFTSE100種総合株価指数は小幅に続伸し、前日に比べ5.78ポイント(0.08%)高の7488.15で引けた。原油相場の下落が一服していることや英国債利回りの上昇で、エネルギー株や銀行株に買いが入った。半面、約2カ月ぶりの高値圏とあって利益確定売りも出やすく、上値は限られた。個別銘柄では、たばこ大手インペリアル・ブランズが1.7%高で上昇率首位。石油大手のBPとシェルはそれぞれ1.5%高、1.1%高となった。一方、決算内容が嫌気された資産運用大手アバディーンは6.8%安と急落した。



■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 13534.97(−152.72)
9日のドイツ株価指数(DAX)は反落した。前日に比べ152.72ポイント(1.12%)安の1万3534.97で終えた。エネルギー供給不安を背景に欧州景気の減速懸念は強く、自動車株や消費関連株に売りが出た。米半導体大手の業績予想の下方修正を受け、ハイテク株も連想売りに押された。DAXでは、食材宅配大手ハローフレッシュが7.2%安、自動車部品大手コンチネンタルが6.5%安、通販大手ザランドが5.9%安と大きく売られた。

 

■フランス・パリ株価指数
CAC40 6490.00(−34.44)
フランスCAC40種指数は0.53%安だった。
インフレ指標として注目される米消費者物価指数(CPI)の発表を翌日に控える中、欧州債利回りが上昇し、金利に敏感なハイテク株を中心に売りが出た。

 




 
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