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神経質な展開か

神経質な展開か
2日の日経平均株価は大幅反落し、2万7594円(前日比398円安)引けとなった。1日の米国株安や円高進行を受け、売りが先行した。
米中情勢の悪化懸念から売りが広がり、下げ幅は一時460円を超えた。チャート上では、終値で200日移動平均線(2万7563円)上を保ち、戻り高値圏を維持しているが、「TOPIX(東証株価指数)は割り込んでおり、上値の重さを印象付けている」との声が聞かれた。
 
あす3日の東京株式市場は、神経質な展開か。
ペロシ米下院議長が2日夜に台湾を訪問する見通しだと伝わり、米中の緊張が高まるとの警戒感が浮上した。日本株は、円高進行とともにリスク回避の動きが広がり、全面安商状となった。台湾問題を巡り、米中情勢がさらに悪化すれば、地政学リスクによる売り圧力が続く可能性があり、米中対立の行方をにらむ必要があろう。
 
2日の日経平均が後場に崩れなかったところを見ると、きょうの前場の反応が神経質すぎた可能性もある。
そしてその場合には、近いうちにきょうの下げを修正する買いが入ってくる可能性が高い。とにもかくにも事の成り行きを見極める必要があるが、中国も米国もこのタイミングでもめることに利は少ないと思われるだけに、懸念が取り越し苦労に終わってあすは反発する展開に期待したい。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(2日現在)
 
28420.15  均衡表雲上限(週足)
28375.15  ボリンジャー:+2σ(26週)
28353.01  ボリンジャー:+2σ(13週)
28337.91  ボリンジャー:+2σ(25日)
28068.25  均衡表雲下限(週足)
27993.35  新値三本足陽転値
27770.39  均衡表転換線(日足)
27762.69  6日移動平均線
27680.35  ボリンジャー:+1σ(25日)
27661.87  ボリンジャー:+1σ(26週)
27658.87  ボリンジャー:+1σ(13週)
 
27594.73  ★日経平均株価2日終値
 
27563.54  200日移動平均線
27022.80  25日移動平均線
26964.73  13週移動平均線
26954.99  均衡表雲上限(日足)
26954.99  均衡表転換線(週足)
26948.59  26週移動平均線
26928.72  均衡表基準線(日足)
26908.32  75日移動平均線
26594.48  均衡表雲下限(日足)
26535.75  均衡表基準線(週足)
26365.25  ボリンジャー:-1σ(25日)
26270.59  ボリンジャー:-1σ(13週)
26235.31  ボリンジャー:-1σ(26週)
25707.69  ボリンジャー:-2σ(25日)
 
ローソク足は上下のヒゲが短い大陰線を描き、強い売り圧力を窺わせた。下ヒゲは200日移動平均線を32.94円下回ったが、終値は200日線上方に復帰し、200日線直下での買い需要も確認された格好。
25日線は上昇を続け、一目均衡表は三役好転の強気形状をキープしており、大勢では買い手優位の地合いを持続する形となった。ただ、本日のTOPIXは終値が200日線を下回り、パラボリックが陰転して調整局面入りを示唆していることもあり、日経平均にも強い調整圧力が掛かっている点には留意が必要となろう。
 
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