不安定な相場展開か
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不安定な相場展開か |
23日の日経平均株価は反発。334円95銭高の1万6887円78銭(出来高概算26億9000万株)で取引を終えた。後場に入り上げ幅を広げる展開となり、後場半ばには一時1万7000円を回復する局面もみられた。
朝方はグローベックスの米株先物でサーキットブレーカーが発動する状況となり、寄り付き前のシカゴ日経225先物が一時1万5060円まで急落する局面もみられたが、日経平均は小幅に上昇して始まった。その後は、先週見られたNT倍率の低下の反動といった流れが強まった。
24日の日経平均株価は方向感の定まらない動きが継続し、不安定な相場展開か。
ただ、新型コロナウイルスによる経済への影響が懸念されるなか、米政府は2兆ドル(約220兆円規模の景気テコ入れ策を議会に提案。上院での採決の行方に注目が集まりそうだ。
日本でも補正予算への期待が支えとなりそう。
市場では「時間外取引で米株価指数先物が下落し、アジア市場で中国や香港、インドの株価指数も下げるなか反発となったが、反動安も警戒される」との慎重な見方があった。
また、先週急騰した銘柄の多くが一転急落している点には注意したい。
値幅が大きく出るだけで水準が切り上がらないという状況が続いてしまうようだと、なかなか底打ち感が強まらない。
その意味では、派手な動きがみられたソフトバンクGやREITの明日以降の動向は非常に注目される。日経平均はこのところ弱いながらも下げ渋っており、個別のチャートを見ても、先週までで鋭角的な下げが止まった銘柄が多くある。強い反転が期待できそうでもあるだけに、ここで戻りを先導する銘柄が出てくる展開に期待したい。
■テクニカル・ポイント(23日現在)
20237.07 均衡表基準線(週足)
20228.51 ボリンジャー:-1σ(26週)
20176.78 均衡表転換線(週足)
20133.52 均衡表基準線(日足)
18922.14 ボリンジャー:-1σ(13週)
18166.51 均衡表転換線(日足)
18112.11 ボリンジャー:-1σ(25日)
18082.65 ボリンジャー:-2σ(26週)
17431.05 新値三本足陽転値
16935.30 6日移動平均線
16887.78 ★日経平均株価23日終値
16132.94 ボリンジャー:-2σ(13週)
15936.79 ボリンジャー:-3σ(26週)
15682.09 ボリンジャー:-2σ(25日)
13343.73 ボリンジャー:-3σ(13週)
13252.07 ボリンジャー:-3σ(25日)
23日の日経平均は3営業日ぶりに反発した。ローソク足は陽線を引き、終値は3月5日以来の5日線回復となったほか、ボリンジャーバンドではザラ場安値が-2σを割ることなく推移し、下値拡張トレンドの小休止を示唆した。25日線とのマイナス乖離率が17.79%と極端に開いたままのため、目先の値戻しの余地は大きそうだ。
ただ、25日線や一目均衡表の転換線は下向きのため大勢では売り手優位が継続中とみられる