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「肌感覚」
「肌感覚」


「肌感覚」
 
NY株式市場で主要3指数は小幅に反落。
2月の貿易赤字は前月比3.4%減の493億8200万ドルと昨年6月以来8ヶ月ぶりの低水準。
市場予想は535億ドルだった。
対中貿易赤字は28.2%減の247億6100万ドル。
中国からの輸入が20.2%減少、中国への輸出が18.2%増加。
「中国からの輸入が急減し赤字が縮小」との解釈だ。
その中国の第1四半期のGDPが前年比6.4%増加で着地。
外部材料も悪くなかった。
ただユナイテッドヘルスやファーザーなどヘルケアセクターが規制への懸念で軟調。
相場全体の足を引っ張った。
第1四半期決算を発表したS&P500採用企業は54社。
利益がアナリスト予想を上回った企業の割合は79.6%。
地区連銀経済報告(ベージュブック)は通過。
「経済活動は3月から4月初めにわずかから緩やかなペースで拡大。
いくつかの地区では経済成長が幾分強まっている」との報告。
「全体的には米経済の見通しは楽観的で、国債利回りは押し上げられる」という見方だ。
10年国債利回りは2.59%台。
リスク許容度が上昇しドルは対ユーロで下落。
ドル円は112円水準。
一部報道では「米中は通商協議の次回交渉の日程で暫定合意。
両国の交渉官は5月下旬、もしくは6月初旬に調印式を行うことを目指している」とある。
 
水曜の日経平均は小幅続伸。
今年初の5日続伸となった。
米NASDAQ総合指数が昨年10月以来の8000ポイント乗せなど外部環境を好感。
寄り付き15円高、一時1000円超の上昇で22300円台を見て大引け56円高。
日足は7日連続の陽線。
2015年11月16日までの8日連続日足陽線以来の記録だ。
市場からは「月・火の並び赤は上昇の形」という声もある。
「日中値幅は118円だから緩やかな上昇相場」という見方だ。
「根拠なき上昇」という声もあるが逆にシックリはこない。
「騰落率上位業種は証券や輸送用機器(自動車)など。
今週は出遅れセクターを見直す流れ」という見方もある。
3日連続で後場の値幅は50円以下で流れは前場で決定の印象だ。
値上がり1220銘柄、値下がり803銘柄。
新高値200銘柄、新安値42銘柄。
騰落レシオは99.50。
SQ値21870円に対して3勝1敗。
NT倍率は13.66と過去最高水準キープ。
25日線(21608円)からは3.1%、200日線(21882円)からは1.8%のプラスかい離。
サイコロは9勝3敗で75%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲10.982%。
買い方▲8.804%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲9.199%。
買い方▲15.318%。昨年12月25日の▲34.966%はだいぶ遠のいた。
空売り比率は40.7%と31日連続40%超。
10連休の逆日歩回避と後場動意薄での日ばかりのバトルの印象。
32日ぶりに40%を割れるかどうかのところだ。
4月12日時点のQuick調査の信用評価損率は▲14.26%。
2週ぶりの悪化。
4月12日時点の裁定買い残は383億円減の1兆1272億円。
2週連続の減少。
同裁定売り残は1517億円減の7014億円。2週連続の減少。
裁定売りの解消がこのところの上昇要因の一つであることをうかがわせてくれる。
日経HVは17.0、日経VIは14.88。
日経平均採用銘柄のPERは12.64倍。EPSは1762円。
PER13倍で22906円、14倍で24668円、15倍なら26430円だ。
ドル建て日経平均は198.93。200ポイントに乗せるかどうかも課題。
シカゴ225先物終値は大証日中比5円安の22265円。
高値22345円、安値22180円。
週足陽線基準は22169円、月足陽線基準は21509円。
月足の勝手雲の上限22247円も5ヶ月ぶりに上抜けてきた。
日足のボリンジャーのプラス2σが22250円。
プラス3σが22571円。
終値ベースで望まれるのは12月3日高値22574円。
気学では「変化日にして不時の高下を見せる日」。且つ「上げの日」。
金曜は「初め強いと後安の日。吹き値売り良し」。且つ「変化日。満月」。
ダウ輸送株指数とSOX指数の続伸は悪くない材料だ。
 
小さなサインは日経朝刊の「豪鉄鉱石、生産底入れ」の見出し。
リオ・ティントやBHPビリトンの鉄鋼石生産量は1〜3月に落ち込んだ。
しかし間もなく回復する見通しだという。
背景は「最大の輸出先中国の需要が景気対策で下支えされている」こと。
もちろん中国だけが材料ではない、
サイクロンの影響からの回復、生産自動化なども奏功している。
鉄鉱石の価格も一段高。
目先底入れという印象だ。
「米中貿易摩擦」を悪材料にしていた市場にとっては朗報だろう。
国内では「小売・サービス1割増益」の見出し。
今2月期の決算は10%程度の増益見通しだという。
前期の6%減益から一転増益だからこれも悪くない。
人材不足、消費増税、原材料高などがあるもののそれを克服しての最終増益予想。
このところの日経平均採用銘柄のEPSの増加の背景はやはりコレだったということ。
肌感覚と合っている。
 
後出しだろうというのが「市場点描」。
13週線と26週線のゴールデンクロスが15日に発生した。
これは中期的上昇トレンドの起点となる可能性が高いという指摘だ。
昨年6月は発生後に株価はもみ合い。
16年9月末は1年超の上昇。
確定的なサインではない。
しかし、13週線が26週線を抜く可能性は毎日罫線を見ていれば先週からわかっていたこと。
相場は毎日あるもの。
実現してから4日後の記事では遅い。
今度は日足の日経平均の並び赤でも取り上げるのだろうか。
因みに酒田五法での並び赤。
下に小さ線が連続してじり高の動きを見せていたところから、パッと放れてほぼ同等の陽線二本。
翌日上寄りすれば大上げの前兆とされる。
昨日上寄りしての7連陽。
「陽線5本は上放れ」と考えれば、結構すごいこと。
「令和相場」の予兆なのかも知れない。
 
手前味噌ながら・・・。
「60歳台から始める株1年生」を出版したのは昨年12月25日。
当日の日経平均は1010円安の19155円。
良く26日にヒゲで18948円まで下げたが終値は171円高の19327円。
結局出版日が底値でそこから約4ヶ月で22300円台まで上昇した。
上昇幅は3000円以上。
これまで本を出すと3ヶ月くらいは株高になってきたが今回はもっと長い。
しかも出版日が安値。
本は売れないが、相場にとっては良かった。
 
NYダウは3ドル安の26449ドルと反落。
NASDAQは4ポイント安の7996ポイント。
S&P500は6ポイント安の2900ポイント。
ダウ輸送株指数は108ポイント高の19335ポイント。
SOX指数は1.56%の上昇。
VIX指数は12.55。
3市場の売買高は70.7億株と増加。
225先物CME円建ては大証日中比5円安の22265円。
ドル建ては大証比10ポイント高の2220ポイント。
大証夜間取引終値は日中比変わらずの22270円。
ドル円は112.05円。
10年国債利回りは2.594%。
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
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(兜町カタリスト櫻井)

 
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