反落スタート、米株安の流れ引き継ぐ
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【市況】東京株式(寄り付き)=反落スタート、米株安の流れ引き継ぐ
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17日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前日比76円09銭安の2万7952円21銭。東証株価指数(TOPIX)は、0.50ポイント安の1962.79で始まった。
前日の日経平均株価は上値こそ重いものの底堅さを発揮していたが、足もとで再びリスクオフの流れが意識されている。
前日は欧州株市場が全面安に売られたほか、米国株市場でもNYダウは相対的に強さをみせたとはいえ、小売り株やハイテク株に売りが目立ち、ナスダック総合株価指数の下げが目立った。
これを受けて東京株式市場でも売り優勢の地合いとなっている。日経平均は2万7000円台後半で売り物をこなす展開が予想される。取引時間中はアジア株の動向なども影響しそうだ。
主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は4.3%安と大きく下落した。
東京株式市場ではこのところ半導体関連の上昇が目立っていた。SOX指数の大幅な下落を受け、東エレクなど半導体関連の下げが目立っている。
米中間選挙の16日までの開票作業の結果、野党・共和党が連邦議会下院で過半数を獲得する見通しとなった。日本時間17日午前に複数の米メディアが報じた。上院は与党の民主党が多数派を維持するのが確実となり、上院と下院で多数派が異なる「ねじれ議会」になる見通し。ただ、市場では「ねじれ議会となるのは織り込み済み」との声が聞かれ、現時点の日本株相場で材料視した売買は目立たない。
個別では、アドテストやスクリン、SUMCOが大きく下げている。三井物や丸紅など商社株の一角も安い。
半面、三越伊勢丹や高島屋など百貨店株が上昇している。京王や東武など陸運株も高い。