売り買い交錯、目先自律反発期待
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【市況】東京株式(寄り付き)=売り買い交錯、目先自律反発期待
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15日午前の日経平均株価は、前営業日比55円34銭高の2万7873円96銭で始まった。
東証株価指数(TOPIX)は、1.03ポイント高の1948.49で始まった。
前日の米国株市場では主要株価指数が揃って反発に転じたが上げ幅は小さく、特にNYダウの上昇率は0.1%にとどまるなどほぼ横ばいだった。発表された8月の米卸売物価指数(PPI)は小幅ながら2カ月連続で低下したものの、インフレ懸念は拭えずFRBの金融引き締めに対する警戒感が継続している。
東京株式市場では前日に日経平均が800円近い急落をみせたこともあり、きょうは突っ込み警戒感からの買い戻しや値ごろ感に着目した押し目買いなどが想定される。ただ、上値を買い進む動きは限られそうで、米株価指数先物の動きを横目に下値を探るケースも考えられる。
政府が10月をめどに新型コロナウイルスの水際対策を緩和し、個人旅行客の受け入れを解禁するなどと伝わった。インバウンド(訪日外国人)消費の回復への期待から、空運や鉄道など関連する銘柄の上昇が目立っている。
半面、米国の金融引き締めへの警戒は根強い。積極的に上値を追う動きは限られている。
個別では、JR東日本やANAHD、資生堂が上昇。ファストリやキヤノン、ダイキンも買われている。一方、日本製鉄やオリックス、電通グループ、テルモが下落している。