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119円高と反発も買い一巡後は伸び悩み
東京株式(前引け)=119円高と反発も買い一巡後は伸び悩み

10日午前の日経平均株価は反発し、前日比119円82銭高の2万3152円36銭で前場を終えた。
前場の東京株式市場は主力株中心に買い戻しが優勢となり、日経平均は反発に転じた。前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合指数など揃って大きく切り返したことで目先の市場心理が改善した。アジア株が総じて堅調だったことも追い風材料となった。
米ハイテク株相場の調整がひとまず一服したことや新型コロナワクチン開発の不透明感がやや払拭されたことが買いを誘った。上げ幅は一時200円を超える場面があったが、買い一巡後は利益確定売りが出て、伸び悩んだ。
 
日本時間10日の米株先物相場はダウ平均、ナスダック100ともに軟調に推移している。米ハイテク株相場の先行きに対する慎重な見方も根強く、日経平均の上値の重さにつながった。
 
7月の機械受注統計や8月の工作機械受注を受け、設備投資需要の底堅さが意識され、ファナックやオークマなど関連株が上昇した。このところ証券会社による投資判断の引き上げが相次いでいる海運業種の上昇が目立ち、商船三井、川崎汽、日本郵船はそろって値上がりした。
 
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発した。
 
市場では「8月に株価指数が上昇を演じた際、連動しなかった出遅れ銘柄にも物色の矛先が向かっているもようで、再びグロースとバリューを交互に物色する動きになりそう」との声が聞かれた。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で9047億円、売買高は4億7568万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1336と、全体の約6割を占めた。値下がりは701、変わらずは133銘柄だった。
 
業種別株価指数(全33業種)では、海運業、その他金融業、電気機器の上昇が目立った。下落はパルプ・紙、繊維製品、鉄鋼など。
 
個別銘柄では、任天堂が続伸。ソニー、日本電産、ファナックが堅調。アサヒも買われた。トヨタは強含み。楽天、ディーエヌエ、信越化は年初来高値を更新。チェンジが上伸。商船三井も値を飛ばした。中外薬、JPXがしっかり。ソフトバンクGは小幅高となった。
 
半面、ソフトバンク、NTTがさえない。ファーストリテは小幅安。東エレクが弱含み。ダイキン、ファミマ、日本製鉄、王子HD、ユニチカは値を下げた。
 
 
東証2部株価指数は前日比12.38ポイント高の6362.86ポイントと5日ぶり反発。
出来高9118万株値上がり銘柄数は223、値下がり銘柄数は165となった。
 
個別では、アマテイがストップ高。ストリーム、鶴弥は一時ストップ高と値を飛ばした。ダイショー、アヲハタ、イムラ封筒、ヤマシナなど6銘柄は年初来高値を更新。日本パワーファスニング、価値開発、鈴与シンワート、グローバルダイニング、日本鋳造が買われた。
 
一方、インタートレード、アゼアス、天昇電気工業、宮入バルブ製作所、ファーマフーズが売られた。
 
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