来週は堅調展開か
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来週は堅調展開か |
今週は堅調となった。週明け16日の日経平均は円高進行を嫌気して大幅安となったが、17日は米株休場で手掛かり難の中でも大きく上昇するなど、日銀会合を前に強弱感が交錯した。1月の日銀会合では金融緩和の維持が決定され、警戒されていた政策修正などはなかった。これを受けた18日は、円安が急速に進行したこともあって600円を超える大幅上昇。19日は米国株の大幅安や円高進行を受けて反動安に見舞われたが、20日は下落スタートから切り返して3桁の上昇となり、節目の2万6500円を上回って週を終えた。日経平均は週間では約434円の上昇となり、週足では陽線を形成した。
来週は堅調展開か。日米で決算発表が本格化する。日本では日本電産や信越化学など、米国ではマイクロソフト、テスラ、ボーイングなどの決算が出てくる。
日米とも決算に関しては期待と不安が半々といった状況で、指数が個別の決算の影響を大きく受ける展開も想定される。
ただ、良い内容、悪い内容のどちらも個社要因として受け止められる可能性が高く、指数のボラティリティの高まりはある程度許容されるだろう。
日本株に関しては、足元の水準に過熱感がないこと、日銀会合を無難に消化したことなどから、好材料に対する反応が強めになると予想する。
市場には、依然として日銀の金融政策修正観測は強い。世界経済の基調がデフレからインフレに変わるなか、「本来、市場で自由に値段が決まるべき長期金利の上限を決めていることに無理がある」との見方は少なくない。今後しばらくは次期日銀総裁と副総裁を巡る人事報道などに関心が向かいそうだが、本丸は3月9〜10日の次回決定会合であり、それまでは日銀に絡む思惑はやや一服しそうだ。
決算以外では、米国では10-12月期GDP速報値や12月耐久財受注などの経済指標が注目されるだろう。
国内では昨年12月の日銀会合の議事要旨および、1月会合の主な意見が公表される。なお、中国が旧正月に入り、一週間休場となる。ゼロコロナ政策の見直しにより、この間に中国の消費活動が活発になると見込まれる点は、グローバル株式市場にもプラスの影響を及ぼすと予想する。
■上値・下値テクニカル・ポイント(20日現在)
27978.17 ボリンジャー:+1σ(13週)
27924.74 均衡表雲上限(日足)
27738.76 均衡表雲上限(週足)
27731.38 ボリンジャー:+2σ(25日)
27422.37 均衡表基準線(週足)
27409.69 26週移動平均線
27235.96 200日移動平均線
27157.39 75日移動平均線
27148.77 13週移動平均線
27115.04 ボリンジャー:+1σ(25日)
27082.09 均衡表転換線(週足)
27062.13 均衡表雲下限(日足)
26928.79 均衡表基準線(日足)
26745.37 均衡表雲下限(週足)
26553.53 ★日経平均株価20日終値
26552.29 ボリンジャー:-1σ(26週)
26498.69 25日移動平均線
26319.37 ボリンジャー:-1σ(13週)
26305.07 6日移動平均線
26282.39 均衡表転換線(日足)
26093.67 新値三本足陰転値
25882.34 ボリンジャー:-1σ(25日)
25694.89 ボリンジャー:-2σ(26週)
25489.97 ボリンジャー:-2σ(13週)
25265.99 ボリンジャー:-2σ(25日)
24837.49 ボリンジャー:-3σ(26週)
24660.57 ボリンジャー:-3σ(13週)
24649.65 ボリンジャー:-3σ(25日)
ローソク足は上ヒゲのない「陽の大引け坊主」を描き、中陽線の胴体部分が前日陰線の胴体部分を覆う「陰の陽包み」を示現。5日移動平均線の上向き転換や終値の25日線超えと併せて足元の買い意欲の強まりを窺わせた。週足でも今週の大陽線が前週の小陰線を覆って陰の陽包みを形成。一目均衡表では三役逆転中だが本日は転換線は上向きで引けたこともあり、来週の反転継続が期待される。